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マッチングアプリで付き合う前に確認しなかった私が、3ヶ月後に知った現実


目次

「聞けばよかった」は、なぜいつも後から来るんだろう


Xのタイムラインを流し見していたら、こんな投稿が目に止まった。

「マッチングアプリで知り合った彼、付き合って2ヶ月で既婚者だったことが発覚した。プロフィールに”バツイチ”って書いてあったのに、実は離婚してなかった。聞かなかった私も悪いけど、でも普通聞く?」

リプ欄は荒れていた。 「聞く側に責任はない」「いや自衛は必要」「アプリなんてそんなもん」——正論と感情論が、静かな夜中に積み上がっていく。

でも、誰も本質的なことを言っていなかった。

なぜ私たちは、付き合う前に「聞くべきこと」を聞けないのか。 それをずっと、考えている。


ある夜の話をしよう

彼女の名前をリナとしておく。当時28歳。

マッチングアプリを始めて4ヶ月、ようやく「この人かもしれない」と思える相手に出会った。プロフィールは整っていて、メッセージは丁寧で、初デートは渋谷のちょっといい和食屋だった。

(え、これ当たりじゃん)

スマホを握る手が、じんわり温かくなっていく感覚。あの感じ、わかる人にはわかると思う。

3回目のデートが終わった帰り道、彼から「付き合いたい」と言われた。喉の奥がぎゅっと縮まるような、あの瞬間。リナはうなずいた。

でも——聞いていなかった。

結婚願望があるかどうか。前の彼女とどう別れたか。休日は何をしているか。家族とどんな関係か。お金の感覚。友人の有無。

「重いと思われたくなかった」と、あとでリナは言った。

手汗をかきながら「好きです」って言いたかっただけで、尋問みたいなことはしたくなかった、と。

3ヶ月後、彼の元カノから連絡が来た。「まだ別れてないんですけど」と。

リナの指が、スマホの画面の上で止まった。


「聞けない」には、構造的な理由がある

これはリナだけの話じゃない。

マッチングアプリには、独特の「前のめり引力」がある。スワイプして、マッチして、メッセージして、会って——このプロセス全体が「この人を好きになる方向」に設計されている。プラットフォームの目的がそうだから、当然といえば当然なんだけど。

その流れの中で、ブレーキを踏む質問をすることは、ある種のルール違反に感じられてしまう。

「収入はどのくらいですか?」 「前の人とはなぜ別れたんですか?」 「結婚、いつ頃したいと思ってますか?」

全部、まともな質問だ。でも口に出した瞬間、空気が変わる感じがする。(あ、引かれたかな)って、心拍数が上がる。

だから、聞かない。 聞かないまま、好きになっていく。 好きになってから聞けなくなる。

…これ、罠じゃないか?


付き合う前に確認すべき30のこと【チェックリスト】

正解を押し付けたいわけじゃない。ただ、リナが知りたかったであろうことを、ここに並べておきたいと思う。

🔴 絶対に確認すべき【基本情報10項目】

付き合う前に最低限、ここだけは。喉が渇いても、聞いてほしい。

  1. 現在、交際中・既婚の相手はいないか  →「アプリ登録のまま付き合ってる人」は思ったより多い
  2. 職業・勤務先の実態(正社員か、自営か、フリーランスか)
  3. 居住形態(一人暮らし、実家、シェアハウスなど)
  4. 年齢・実年齢の確認(プロフィール詐称は珍しくない)
  5. 過去の交際経験の概要(どのくらいの期間、どう終わったか)
  6. 現在の人間関係のリセット状況(前の恋人と完全に終わっているか)
  7. SNSの本垢の有無(捨てアカ運用をしていないか)
  8. アプリを複数使っているか(使っていること自体は問題ない、透明性の話)
  9. プロフィール写真の最新性(5年前の写真を使い続けている場合もある)
  10. 連絡先の交換タイミングと方法(LINEのみか、電話番号も教えてくれるか)

🟡 長続きに関わる【価値観5項目】

ここが合わないと、好きでも消耗する。

  1. 結婚願望の有無と時期感  →「いつかは」と「30代前半には」では全然違う
  2. 子どもへの考え方(欲しい、欲しくない、どちらでも)
  3. お金の使い方・貯金観  →デートの割り勘感覚でだいたいわかる
  4. 仕事と私生活のバランス感覚
  5. 宗教観・家族からの干渉度

(この辺を「重い」と感じさせずに聞けたら、もう達人だと思う)


🟢 地雷を避ける【性格・生活習慣10項目】

付き合ってから「こんな人だと思わなかった」を防ぐために。

  1. 休日の過ごし方(インドア派かアウトドア派か)
  2. 友人関係の密度(友人が一人もいない場合は要注意サイン)
  3. 家族との関係性
  4. 飲酒・喫煙の習慣
  5. 金銭トラブルの有無(さりげなく話題に出てくることがある)
  6. SNSとの付き合い方(依存度、元カノ元カレへの言及頻度)
  7. 怒ったときの行動パターン(店員への態度で一発でわかる)
  8. 連絡頻度・レスポンスの感覚(LINEの既読スルー耐性)
  9. 健康状態・持病の有無(深い関係になる前に共有できるか)
  10. 過去に修羅場があったか(自分語りのトーンでわかることもある)

🔵 会ってから判断する【リアル確認5項目】

文字では絶対にわからないこと。

  1. 写真との一致度(体型・髪型・雰囲気)
  2. 話し方・声のトーン
  3. お店でのふるまい(オーダーの仕方、スタッフへの接し方)
  4. 時間への態度(遅刻を気にするか、しないか)
  5. 「また会いたい」と思えるか  →これだけは、言語化できない何かが決める

聞き方がわからない人へ——自然な会話に落とし込む技術

「聞くことはわかった。でも、どう聞くの?」

そこだよね、問題は。

コツはひとつだけ。自分の話を先にすること。

「私、転職考えてて…仕事ってどのくらい重視してる?」 「友達の結婚式行ってきたんだよね〜、◯◯くんは結婚いつ頃したいとかある?」 「最近、周りに子ども生まれた人多くて。子どもって興味ある?」

尋問じゃなくて、会話のキャッチボール。 相手に投げる前に、自分が先にボールを持つ。

それだけで、だいぶ変わる。


最後に——「聞くこと」は自衛じゃなく、誠実さだと思う

「付き合う前に色々聞くの、なんか疲れた」って呟き、Threadsでよく見る。

わかる、その気持ち。 面接みたいな恋愛、したくない。

でも——

確認しないまま飛び込んだ先で待っていたのが、あのXの投稿の彼女だとしたら?

スマホを見つめる目が、少し鋭くなる瞬間。胸の奥がちりっとする感じ。

「聞く」ことは、相手を疑うことじゃない。 お互いに正直でいようとすること、その最初の一歩かもしれない。

問いを持って、会いに行く。 それだけで、恋愛の地図が少し、変わってくる気がするんだよね。

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この記事を書いた人

SNSにあふれる恋バナは、ただの雑談じゃない。
既読無視に揺れる夜も、マッチングアプリの違和感も、匂わせ投稿も――そこには令和の恋愛のリアルが滲んでいる。

このブログでは、XやInstagram、Threadsに流れる何気ない恋のつぶやきを手がかりに、今の恋愛を静かに解剖する。

正解は出さない。
ただ、なぜ私たちはこんなにも不安になり、比べ、試し、探り合うのかを考える。

SNSの恋バナから、令和の恋愛を読み解く場所。

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