時間をかけて信頼関係を築けば心を開く?
好きになった人が、何を考えてるか分からない。
表情が読めない。リアクションが薄い。本音を見せない。何を聞いても、当たり障りない答えしか返ってこない。
この人、私のことどう思ってるんだろう。脈があるのか、ないのか、全然わからない
読もうとすることが、なぜ消耗するのか
何考えてるか分からない相手を、読もうとする。すると、何が起きるか。
毎日、分析することになる。
今日のあの反応は、どういう意味だったんだろう。あの言葉には、何か含みがあったのかな。今日は少し優しかったから、脈ありかも。でも昨日はそっけなかったから、違うかも。
この分析が、延々と続く。
そして、答えは出ない。読めない相手を読もうとしても、読めないから。読めないから、また分析する。この無限ループが、あんたを消耗させる。
読めないのは、あんたの読解力の問題じゃない
もうひとつ、大事なこと。
読めない相手を読めないのは、あんたの読解力が足りないからじゃない。
その人が、読ませてないから。
感情を表に出さない人は、意識的にせよ無意識的にせよ、感情を隠すことが習慣になってる。だから、読み取れる情報が、そもそも少ない。
情報がないものを、いくら分析しても、答えは出ない。データがないのに、結論を出そうとしてるようなもの。
読もうとするアプローチが、根本的に間違ってる。読むんじゃなく、別の方法が必要になる。
何考えてるか分からないと言われてた側の頭の中、内側を全部開ける
ここで内側の話をする。言われてた側として。
感情を出さないのは、出せなかったから
私も、何考えてるか分からない、と言われることが多かった時期がある。正直に、その時の頭の中を話す。
表情が乏しい、とよく言われた。リアクションが薄い、とも。何を考えてるか分からない、と。
でも、内側では、めちゃくちゃ考えてた。感情も、普通にあった。
出せなかっただけ。
なぜ出せなかったか。感情を出して、否定された経験があったから。喜んだら、大げさだと言われた。悲しんだら、重いと言われた。この経験が積み重なって、感情を出すことに、慎重になってた。
出さない方が、安全。出したら、また何か言われるかもしれない
だから、無表情でいた。当たり障りない反応をしてた。これが、私の防衛だった。
何考えてるか分からない、と言われる人の多くは、何も考えてないんじゃない。考えてるけど、出せない。この違いを、知ってほしい。
先に開いてくれた人にだけ、開けた経験
でも、そんな私でも、心を開けた相手がいる。
その人の特徴は、はっきりしてた。
私を読もうとしなかった。何考えてるの?と探ってこなかった。代わりに、自分のことを、たくさん話してくれた。
今日こんなことがあった。実はこれが苦手で。この前失敗して落ち込んだ。こういう話を、普通にしてくれた。
この人、自分のことを話してくれるんだ
最初は、聞いてるだけだった。でも、彼が話し続けるうちに、少しずつ、私も話せるようになった。
彼が先に開いてくれたから、私も開けた。読もうとされてたら、余計に閉じてた。でも、読もうとせず、自分から開いてくれたから、私も開く気になれた。
読むんじゃなく、開く。この違いが、決定的だった。
何考えてるか分からない人の、三つのタイプ
読めない相手にも、種類がある。
感情を出すのが苦手なタイプ
ひとつ目は、私が話したパターン。感情はあるけど、出すのが苦手。
このタイプの特徴は、感情を出さないだけで、行動には表れてること。言葉では何も言わないけど、細かい気遣いをしてくれる。表情は変わらないけど、時間を作ってくれる。
言葉と表情には出ないけど、行動を見ると、感情が見える。この不一致が、このタイプの特徴。
このタイプは、あんたが先に開けば、少しずつ開いてくる可能性がある。
意識的に距離を保っているタイプ
ふたつ目は、意識的に距離を保ってるタイプ。
このタイプの特徴は、誰に対しても一定の距離を保つこと。あんただけじゃなく、全員に対して、同じように読めない。
過去の経験から、人と深く関わらないようにしてる。もしくは、そういう価値観を持ってる。
このタイプは、時間がかかる。でも、その距離を尊重しながら関われば、少しずつ変わることもある。
あんたに対してだけ、閉じているタイプ
みっつ目は、正直に言う。あんたに対してだけ、閉じてるタイプ。
このタイプの特徴は、他の人とは普通に話してること。他の人には笑顔を見せる、感情を出す。でも、あんたに対してだけ、無表情で、当たり障りない反応。
これは、あんたに心を開く気がない、という可能性がある。もしくは、逆に、意識しすぎて出せない、という好き避けの可能性もある。
この見分けは、難しい。でも、次の一手で、少しずつ見えてくる。
この三つを、どう見分けるか
見分ける鍵は、他の人への態度。
誰に対しても読めないなら、その人の性質。あんただけに読めないなら、あんたとの関係に、何かがある。
そして、行動を見る。言葉や表情に出なくても、行動に感情が表れてるか。時間を作ってくれる、気遣いがある、誘いに応じてくれる。これらの行動があるなら、感情がある可能性が高い。
言葉じゃなく、行動を読む。ここに、ヒントがある。
9割がやらない逆の一手は、読むのをやめて自分から開くこと
探るのをやめて、自分のことを話す
何を考えてるか探る、をやめる。何考えてるの?と聞く、もやめる。代わりに、自分のことを話す。
今日こんなことがあった。実はこれが苦手で。この前失敗して落ち込んだ。こういう話を、普通にする。
相手の反応を、気にしすぎない。反応が薄くても、気にせず話す。返事を求めない。ただ、自分のことを、開いていく。
9割の人はこれができない。読めない相手だと、探りたくなるから。でも、探るほど、相手は閉じる。自分から開くことが、相手が開く条件を作る。私が開けたのは、先に開いてくれた人に対してだった。
なぜ自分から開くことが効くのか
なぜこれが効くか。閉じてる人の心理を考えるとわかる。
感情を出すのが苦手な人は、出すことにリスクを感じてる。出したら、否定されるかもしれない。引かれるかもしれない。この恐怖が、閉じさせてる。
そこで、あんたが先に開くと、何が起きるか。
この人は、自分のことを話してくれる。しかも、失敗談や苦手なことも、隠さずに話す。それでも、平気そうにしてる。
つまり、ここは安全な場所だ、という情報が届く。開いても、否定されない。この安心が、相手の防衛を、少しずつ緩める。
探ることは、相手に警戒させる。開くことは、相手に安心を与える。この差が、相手が開くかどうかを分ける。
相手が開かなくても、開き続ける
もうひとつ、大事なこと。
自分から開いても、相手がすぐ開くとは限らない。時間がかかる。
その間、見返りを求めないでほしい。
自分はこんなに話してるのに、なんで何も話してくれないんだ、と思うと、それが態度に出る。相手は、また警戒する。
見返りを求めず、ただ、自分のことを話す。相手が聞いてくれてるなら、それでいい。この積み重ねが、時間をかけて、相手の防衛を緩めていく。
私も、彼が話し続けてくれてから、開けるようになるまで、けっこう時間がかかった。でも、彼は見返りを求めずに、話し続けてくれた。だから、いつか開けた。
なぜ開くことが読むことに勝るのか
自己開示の返報性、開かれると開きたくなる
心理学に自己開示の返報性という現象がある。相手が自分のことを話してくれると、こちらも話したくなる、という本能的な反応。
これは、閉じてる人にも、働く。すぐには出ないかもしれない。でも、繰り返されると、少しずつ、返したくなる気持ちが生まれる。
探られると、この返報性は働かない。むしろ、防衛が強くなる。取られる、という感覚になるから。
開かれると、返報性が働く。もらった、という感覚になるから、返したくなる。
探るのは、奪う行為。開くのは、与える行為。与えられた人は、返したくなる。この心理が、閉じた人を開かせる。
安全な場所でしか、人は本音を出せない
もうひとつの心理。
人は、安全だと感じる場所でしか、本音を出せない。
安全とは、出しても否定されない、引かれない、という確信。この確信がないと、本音は出せない。
あんたが先に開いて、失敗談や苦手なことも話す。それでも、あんたは平気そうにしてる。この様子を見ることで、相手は、ここは安全だ、と学習する。
探られると、安全じゃないと感じる。取り調べられてるような感覚になる。この状態では、本音は出ない。
安全を作ること。これが、閉じた人と関わる時の、唯一の道。安全は、探ることでは作れない。開くことでしか、作れない。
相手を変えようとしないことが、相手を変える
もうひとつ、大事な話をする。
読もうとする、というのは、相手を変えようとしてる行為でもある。もっと話してほしい、感情を出してほしい、という要求。
この要求は、相手にプレッシャーを与える。今のままの自分じゃダメだ、と感じさせる。すると、もっと閉じる。
逆に、相手を変えようとせず、ただ自分から開く。これは、相手を今のまま受け入れてる、というメッセージになる。
今のままでいい、と受け入れられた人は、安心する。安心すると、自然に、少しずつ変わり始める。
変えようとしないことが、変わる条件を作る。この逆説が、閉じた人との関わりで、最も効く。
覚悟すべきリスク、開き続けることの注意点
開き続けても、開かない相手もいる
これははっきり言う。
自分から開き続けても、相手が開かないことがある。
その人の性質として、深く関わることを望んでない。もしくは、あんたに対して、開く気がない。この場合、いくら開いても、変わらない。
どのくらい続けるか。目安として、数ヶ月開き続けて、相手の態度に何の変化もないなら、その相手は、開かないかもしれない。
一方的に開き続けることは、消耗する。相手が受け取るだけで、何も返してこないなら、その関係は、対等じゃない。どこかで、見切りをつける判断も、必要になる。
開くことと、重い自己開示は違う
これは大事な補足。
自分から開く、というのは、重い話を全部ぶちまけることじゃない。
最初は、軽い話から。今日あったこと、好きなもの、ちょっとした失敗談。この程度から始める。
いきなり深い悩みや、重いトラウマを話すと、相手が負担に感じる。特に、閉じてる人にとって、重い話を受け取るのは、しんどい。
軽い自己開示から、少しずつ。相手が返してくれるようになってから、少し深い話へ。この段階を、守ってほしい。

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