都合のいい男をやめるなら距離を置け、世間はそう言うから終わらせて、後悔が残る
彼女が困った時だけ、連絡が来る。相談に乗ってほしい時、送迎が必要な時、寂しい時。
呼ばれれば行く。話を聞く。優しくする。でも、こっちが会いたい時は、忙しいと断られる。
俺、都合よく使われてるだけかもしれない
気づいてる。わかってる。でも、断れない。断ったら、この関係すら終わる気がして。
で、調べると出てくる。都合のいい男をやめるには、距離を置きましょう。連絡を絶って、あなたの価値を思い知らせましょう、と。
この距離を置け、が、確かに正しい面もある。でも、その前にやるべきことがある。
いきなり距離を置くと、確かめられないまま終わる
都合のいい男をやめるために、突然距離を置く。連絡を絶つ。呼ばれても行かない。すると、何が起きるか。
関係が、そのまま終わることが多い。
彼女は、あんたが急に離れた理由を、知らない。ただ、来なくなった、としか思わない。そして、他の誰かを頼るようになる。
あんたの中には、何が残るか。
もしかしたら、彼女にも何か気持ちがあったのかも。ちゃんと伝えてたら、変わったのかも。この、確かめてない後悔が、残る。
距離を置くこと自体は、間違ってない。でも、確かめずに置くと、答えの出ないまま終わる。この宙ぶらりんが、長く引きずる原因になる。
疲れの正体は、期待と現実のズレ
もうひとつ、大事な視点。
都合のいい男に疲れた、というのは、何に疲れてるのか。
彼女に尽くすこと自体じゃない。好きな人に尽くすのは、本来、辛くない。
疲れの正体は、期待と現実のズレ。
尽くせば、いつか気持ちが向くかもしれない。この期待を持ちながら、現実は変わらない。何ヶ月も、何年も、同じ状態が続く。この期待と現実の距離が、疲れを生む。
つまり、疲れてるのは、報われない期待を持ち続けてること。この期待に、答えを出す必要がある。距離を置くだけでは、答えは出ない。
都合のいい男を作ってた側の頭の中、内側を全部開ける
気持ちに気づかないまま、頼り続けてた経験
正直に言うと、私も、男性を都合よく頼ってた時期がある。
困った時に連絡する男友達がいた。相談に乗ってくれる。車を出してくれる。落ち込んでる時、話を聞いてくれる。
私は、彼を友達だと思ってた。
いい人だな。頼りになるな
彼が私に好意を持ってることに、気づいてなかった。いや、正確に言うと、うっすら感じてたけど、見ないようにしてた。
なぜか。認めてしまったら、この関係が終わるから。彼が優しくしてくれる、この心地いい状態を、失いたくなかった。
だから、彼の好意に気づかないフリをして、頼り続けた。
今思えば、ひどい。でも、その時は、自分がひどいことをしてる自覚が、薄かった。彼が何も言わないから、大丈夫だと思ってた。
彼が一度だけ、はっきり言った時
でも、ある時、彼が変わった。
いつものように連絡したら、彼が言った。
正直に言うけど、俺、あなたのことが好きだ。だから、便利に呼ばれるのは、しんどい。友達としてなら、これからも大事にしたい。でも、都合よく使われるのは、もう無理だ、と。
え
頭が真っ白になった。そして、自分がしてきたことを、初めて直視した。
彼が黙って耐えてくれてたから、私は気づかないフリができてた。彼が言葉にした瞬間、逃げ場がなくなった。
その時、私は正直に答えた。ごめん、私はあなたを友達としてしか見れない、と。
彼は、そっか、と言って、少し距離を置いた。
残酷な結末に見えるかもしれない。でも、彼にとっては、良かったと思う。彼は答えを得て、次に進めた。私が黙って頼り続けてたら、彼はもっと長く、消耗し続けてた。
都合のいい男になってしまう
なぜこの関係が生まれるか
断らないことが、当たり前を作る
ひとつ目。
最初は、好きだから、力になりたかった。呼ばれれば行く。頼まれれば応じる。
これが、繰り返されると、当たり前になる。
彼女の中で、この人は呼べば来る、という認識が固まる。認識が固まると、感謝が薄れる。当たり前のことに、人は感謝しなくなる。
断らないことが、当たり前を作る。当たり前になった存在は、価値を感じられなくなる。
優しさが、逆に、価値を下げる。この皮肉が、都合のいい男を作る。
好意を伝えないことが、曖昧さを維持する
ふたつ目。
好意を伝えずに、尽くし続ける。すると、彼女は、あんたの気持ちを知らないまま、頼り続けられる。
知らなければ、罪悪感もない。ただの親切な友達として、扱える。
そして、あんたも、伝えないことで、拒絶を回避してる。伝えたら、断られるかもしれない。断られたら、この関係も終わる。だから、伝えない。
お互いが、曖昧さの中で、居心地の悪い均衡を保ってる。この均衡が、都合のいい男の状態を、長引かせる。
期待が、抜けられなくさせる
みっつ目。
いつか気持ちが向くかもしれない。この期待が、抜けられなくさせる。
たまに優しくされる。たまに二人で長く話せる。この、たまに、が期待を維持する。
心理学で、間欠強化という現象がある。毎回ご褒美が出るより、たまにしか出ない方が、行動が強化される。スロットマシンと同じ構造。
たまに優しくされるから、次こそ、と思ってしまう。この期待が、消耗しながら続けさせる。
9割がやらない逆の一手は、距離を置く前に一度だけ求めること
じゃあどうするか。黙って距離を置く全員と逆をいく。
正直に伝えて、対等を求める
具体的に言う。
黙って距離を置く、をやめる。でも、今のまま尽くし続ける、もやめる。代わりに、一度だけ、正直に伝える。
こう言う。正直に言うけど、俺はあなたのことが好きだ。だから、都合のいい時だけ呼ばれるのは、しんどい。もし友達としてしか見れないなら、それでもいい。でも、この関係のままは、続けられない。
責めない。恨み言にしない。ただ、事実と気持ちを、伝える。
9割の人はこれができない。言ったら終わる気がするから。でも、言わなければ、この関係は永遠に続く。そして、あんたが消耗し続ける。
一度言うことが、答えを出す唯一の道。私が現実を直視したのは、彼が言葉にした時だった。
なぜ伝えることが、状況を変えるのか
なぜこれが効くか。曖昧さが終わるから。
彼女は、あんたの気持ちを知らないまま、頼り続けてる。知らないから、罪悪感もない。この曖昧さが、都合のいい状態を維持してる。
伝えた瞬間、曖昧さが終わる。彼女は、あんたの気持ちを知る。知ったら、今までと同じようには扱えない。
そして、彼女に、選択を迫ることになる。
あんたの気持ちに応えるか。それとも、応えられないと伝えるか。どちらにしても、答えが出る。
答えが出れば、あんたは次に進める。応えてくれるなら、関係が変わる。応えられないなら、この関係を終わらせる決断ができる。
伝えないと、答えが出ない。答えが出ないと、永遠に消耗する。
伝えた後の反応で、彼女が見える
伝えた後の反応で、彼女という人が見える。
誠実な人なら、正直に答える。ごめん、友達としてしか見れない、と。そして、あんたの気持ちを尊重して、距離を取ってくれるかもしれない。
逆に、曖昧に濁す人もいる。今はわからない、少し考えさせて、と言いながら、今まで通り頼り続けようとする。これは、あんたの好意を利用しようとしてる。
そして、稀に、あんたの気持ちを知って、初めて意識し始める人もいる。友達だと思ってた人が、自分を好きだった。この情報が、彼女の認識を変えることもある。
どの反応が返るかで、彼女がどういう人か、はっきりわかる。この見極めが、次の判断を、可能にする。
なぜ伝えてから判断する方がいいのか
やらなかった後悔が、一番長く残る
心理学で、後悔には二種類あると言われる。やった後悔と、やらなかった後悔。そして、長く残るのは、やらなかった後悔。
伝えて振られた、というやった後悔は、痛いけど、時間とともに薄れる。やるだけやった、という納得があるから。
伝えずに離れた、というやらなかった後悔は、薄れない。あの時伝えてれば、という思いが、ずっと残る。
黙って距離を置くことは、やらなかった後悔を残すこと。伝えることは、やった納得を得ること。
どちらも関係が終わる可能性があるなら、納得できる終わり方を、選んでほしい。
曖昧さが、消耗を長引かせる
もうひとつの心理。
人は、答えが出ない状態に、最も消耗する。
ザイガルニック効果という現象がある。未完了のことは、頭に残り続ける。答えが出ないまま続く関係は、頭を占拠し続ける。
都合のいい男の状態は、まさにこの未完了。脈があるのかないのか、答えが出ないまま、期待と失望を繰り返す。
伝えて答えをもらえば、完了する。痛くても、頭が解放される。
曖昧なまま続けることと、答えを出すこと。長い目で見て、どちらがあんたを守るか。答えは、明らか。
対等を求めることが、自分を守る
もうひとつ、大事な話をする。
都合よく使われ続けることは、あんたの自己肯定感を、削っていく。
呼ばれれば行く。でも、こっちの都合は聞いてもらえない。この非対称が、繰り返される。自分は、この程度の扱いでいい存在なんだ、という認識が、無意識に刷り込まれる。
対等を求めることは、自分の価値を守る行為。自分は、こういう扱いを受ける存在じゃない、と示すこと。
たとえ関係が終わっても、自分の価値を守れたなら、それは負けじゃない。次の関係で、対等に立てる自分を、保てる。
求めることは、わがままじゃない。自分を大事にすること。
覚悟すべきリスク、伝えることの注意点
伝えたら、関係が終わる可能性が高い
これははっきり言う。
正直に伝えると、その関係が終わる可能性は、高い。
彼女があんたを友達としてしか見てないなら、伝えた後、気まずくなる。距離ができる。連絡が来なくなる。
でも、考えてほしい。今の関係を続けた先に、何がある?
消耗し続けて、期待し続けて、報われない。この状態が、何年も続く。それと、今終わらせるの。どっちがいいか。
終わることを恐れて続けるなら、それは関係を守ってるんじゃなく、答えから逃げてるだけかもしれない。
伝えた後は、行動で示す
これは大事な補足。
伝えるだけで、行動が変わらないなら、意味がない。
好きだと伝えて、でもまた呼ばれたら行く。これでは、何も変わらない。むしろ、言っても行動が変わらない人、と思われる。
伝えたら、行動も変える。今まで通り呼ばれても、都合よく応じない。自分の予定を優先する。この行動が、言葉に重みを与える。
言葉と行動が、一致して初めて、状況が変わる。伝えることは、行動を変える宣言でもある。

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