その「ざわつき」、ちゃんと意味がある
ねえ、正直に言っていい?
昔好きだった人と街でばったり会ったとき、心臓がドクンって一回大きく跳ねる感覚、あれって何なんだろうって、ずっと気になってた。
数秒前まで普通にコンビニ寄ろうかなって考えてたのに、気づいたら頭の中が真っ白になってる。(えっ、あの人じゃない?いや待って、どうしよう、髪ぼさぼさなんだけど…!)
こういう体験、したことない人の方が少ないんじゃないかな。
でも「昔好きだった人との再会」って調べると、出てくるのはなんか綺麗にまとまった話ばかり。「素敵な再会でした」「運命を感じました」みたいな。
…いや、現実そんなロマンチックじゃないよね?
もっとぐちゃぐちゃで、恥ずかしくて、どうしていいかわかんなくなるのが普通だよ。だから今日は、私が実際に感じたこととか、周りの話とかを交えながら、あのざわつきの正体を一緒に整理していこうと思う。
再会でまず起きること「記憶のフラッシュバック」の謎
再会した瞬間に頭の中で何が起きてるかって、脳科学的に言うと「感情の記憶」が一瞬でよみがえる現象らしい。
知ってた? 人間って、感情と結びついた記憶は特別に強く保存されるんだって。だから昔好きだった人の顔を見た瞬間、その時代ごとパッケージで引っ張り出されてくる。
あの廊下の雰囲気、あの声、あの空気感。
私の話をすると、大学時代に密かに好きだった人と、28歳のときに渋谷の交差点で鉢合わせしたことがある。もう4年以上会ってなかったのに、向こうも私に気づいてニコって笑った瞬間、足が勝手に止まった。
(あ、笑い方変わってないな…)
そんな細かいこと、気づかなくていいのに気づいちゃう。それがもう、あのざわつきの始まりだった。
「成長した姿」に惹かれる、これって本当の恋?
再会恋愛でよく聞くパターンが「昔は気にしてなかったのに、再会したら急に好きになった」ってやつ。
これ、ズルいよね。向こうは普通にしてるだけなのに、こっちは心がひっくり返ってる(笑)。
知り合いのAさん(29歳・会社員)はこんな経験をしてる。
中学の同級生と地元の図書館で偶然会って、そのまま近くのカフェへ。昔は「真面目で地味な男の子」だと思ってた相手が、穏やかに深い話をしてくれて、気づいたら2時間喋ってた。
「帰り道に胸がドキドキしてて、家に入ってからも落ち着かなくて。なんか急に焦って鏡見たもん(笑)」ってAさんは言ってた。
その後、2人は美術館巡りを一緒にするようになり、今は交際中。
じゃあこれって本当の恋なの?って話なんだけど、これには「共有された記憶アドバンテージ」が絡んでると思う。初対面の人と距離を縮めるのって、ゼロからだから時間がかかる。でも昔知ってる人とは、最初から「あのときの話」で笑えるじゃない。
その安心感が、恋愛感情に化けやすい。
決して錯覚とは言い切れないけど、「懐かしさと恋愛感情を混同してる可能性」も視野に入れておく方がいい。
失敗談も言うよ。理想と現実のギャップで撃沈した話
綺麗な話だけじゃ嘘になるから、ちゃんと書く。
私の友人B(32歳)は、高校時代に憧れてた文芸部の先輩と駅前で再会した。当時から知的で、独自の世界観を持ってる人で、Bにとっては「近寄りがたい存在」だったらしい。
それが、再会してみたら…。
「会話の半分以上が愚痴だったの」ってBは言ってた。「最近の若い人は読書しない」「昔はよかった」「今の時代は云々…」。カフェのアイスコーヒーをストローでぐるぐるかき混ぜながら、うまく相槌打つのに必死だったって。
(あれ、この人こんな人だったっけ…)
帰り道、Bの頭の中を占領してたのは「昔好きだったの何だったんだろ」って気持ちだったそう。
ガッカリした、とは言いたくない。でも正直、胸の中の「憧れの先輩像」がポロポロと崩れていく感覚はあった。
これって実は「理想化の解除」って言って、自然なことなんだよね。人間、記憶の中で好きだった人を無意識に美化する。会ってなかった数年間、その人への感情が凍結されたまま保存されてるから。だから再会すると、現実の相手とのズレが生まれやすい。
「あれ、こんな人だったっけ」は、失敗でも相手への侮辱でもなくて、単純に「解凍された現実」を見てるだけ。
いちばん苦しいやつ:既婚者だった、家族がいた
これが一番しんどい展開かもしれない。
友人の結婚式で昔の先輩に再会して、「久しぶり!」って声かけたら、横に奥さんと小さな子どもがいた、なんて話。
(あ、そうか。そりゃそうだよね。何年経ってると思ってるの、私)
心の中でそう呟きながら、にっこり笑って「おめでとうございます」って言えるかどうか。
…これ、できる人えらいよ。マジで。
ある女性(35歳)はこう話してくれた。「先輩の幸せな家族の話を聞きながら、素直に喜べない自分が嫌で、帰り道ずっとうつむいてた。誰かに見られたらわかっちゃうくらい、顔が歪んでたと思う」
その感情を「醜い」と責める必要はない。ただ、そこで留まり続けるのは自分が損なだけ。「自分はちゃんと誰かのことを本気で想えた人間なんだ」って証明でもあるから。
「あのとき言えてたら」後悔の毒は、使い方次第で薬になる
これが、再会がもたらす感情で一番複雑なやつ。
「もしも」って考え始めたら止まらなくなる。
ある40代の女性が話してくれたエピソードが、ずっと頭に残ってる。大学時代に好きだったゼミの男性と、20年ぶりの同窓会で再会。再会の喜びに浸ってたら、彼が「実は当時、君のこと気になってたんだ」って。
その瞬間、どんな顔をしたらいいかわからなくなったって。
「胸が熱くなるっていうより、なんか、すっごく重いものが胸に乗っかった感じ。喜べなかった。もう20年も経ってるのに、どうして今それを言うの…って」
これ読んで、うわあ、ってなった人いる? 私もなったよ。
でも、その後彼女は続けてこう言った。「でもおかげで今は、好きな人に想いを伝えることを先延ばしにしなくなった。あの後悔が私を変えてくれた気がする」
後悔って、飲み込み続けると腐るけど、昇華するとエネルギーになるよ。
じゃあ、再会後にどう動けばいい?
感情の整理ができたとして、現実的な話もしておく。
まず「懐かしさ」と「恋愛感情」を切り分けてみる
再会直後のドキドキは、ほぼ100%ノスタルジーが混ざってる。1週間後にも同じ気持ちがあるか確認するのが最初のステップ。
相手の「現在」を見る、過去じゃなく
「昔好きだった人」への感情のまま関わると、現実の相手とすれ違う。今の彼/彼女がどんな人かを、ゼロから見る目が必要になる。
もし気持ちが本物なら、今度こそ動く
過去に後悔した経験があるなら、それを使う番。「もしまた後悔するくらいなら」って思えるなら、それがもう答えだよね。
最後に、正直に言う
昔好きだった人との再会は、甘くて、苦くて、ちょっと恥ずかしくて、正解がない体験。
綺麗にまとめようとすると嘘になる。
ただ一つ言えるのは、その「ざわつき」を感じた自分を、雑に扱わないでほしいってこと。ちゃんと誰かを好きになれた記憶は、それだけで価値があるものだから。
はぁ…って溜め息をついても、それでいいよ。
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