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気が利かない彼氏に傷ついてきた私が気づいた、育ちと愛情の本当の関係


目次

「もう少し気を遣ってくれたらよかったのに」

声に出さず、胸の中でだけそう呟いた夜が、私にも何度あっただろう。

12月の底冷えする夜、震えながら隣を歩く私に、彼は一度も「寒くない?」と言わなかった。上着を貸そうとする素振りも、歩くペースを落とす気配も、何もない。ただ楽しそうに喋り続けている横顔を見ながら、あ、この人に私は見えていないのかもしれないって、じわじわと心が冷えていくのを感じた。

愛されていないのかな。それとも、もともとそういう人なんだろうか。

でも、正直言って——それって本当に「愛情の問題」なの?


気が利かない=愛情がない、は間違いだった

気が利かないのは、性格でも愛情の欠如でもなく、育ってきた環境の「学習量」の差、ほぼそれだけ。

最初にこれを聞いたとき、「は?言い訳じゃん」って思った(正直)。でも、自分の家庭を振り返ってみたら、ちょっとぞっとした。

私の実家では、お父さんが「今日疲れてそうだね、大丈夫?」ってお母さんに声をかける光景が日常だった。誰かが風邪をひけば「布団かけとこうか」、重い荷物があれば「持つよ」。そういう会話が空気みたいに流れていた。

だから私は気遣いを「学んだ」というより、見よう見まねで体に染み込ませたのだと思う。

一方で、彼の実家は違った。お父さんは帰宅後ずっとテレビを無言で見て、お母さんは黙って家事をこなす。誰かが疲れていても、誰も「大丈夫?」なんて言わない。そういう家庭で育ったら——「相手のサインを読み取る」練習を、一度もしないまま大人になってしまう。


育ちのパターン別、気が利かない理由

「自立系」家庭で育った人の場合

「人に頼るのは甘え」「自分のことは自分で」

そういう価値観の中で育つと、確かにたくましくなる。でも同時に、「困っているサインを出す」こともしないし、「相手のサインに気づく」こともしない。

だって、SOSを出す練習も、受け取る練習も、してこなかったから。

彼がCさん(看護師)の疲れ果てた姿を見ながら声もかけられなかったのは、「冷たいから」じゃなくて、本当に「どうしたらいいかわからなかった」から。(これ、知ったとき正直かなりびっくりした)

「過保護系」家庭で育った人の場合

親が先回りして全部用意してくれる環境。欲しいものは聞かれる前に出てくる。

この場合、「相手が何を求めているか考える」機会がほぼゼロ。誕生日も、クリスマスも、親がちゃんとやってくれてたから——逆に、自分でサプライズを考えるって発想自体が育っていない。

Bさんの彼氏が誕生日に何もしなかったのも、悪意ゼロ。ただ「察する筋肉」がついていなかっただけ。

兄弟構成の影響も、地味にある

一人っ子だと、物を分け合う経験が少ない。大家族だと、「いかに自分をアピールするか」が優先されがち。

どちらも、それが「普通」として体に入っているから、恋愛でズレが出る。


「気配り不足」が恋愛に現れる、リアルな場面

デートのプランを一方的に決めてしまう彼。

相手の好みを聞く、という発想が浮かばないのは、家庭での食卓でそういう相談をしてこなかったから。(「何食べたい?」すら言わない食事って、想像できる? でも、そういう家庭が存在する)

記念日を忘れるのも、記憶力の問題じゃない。特別な日を大切にする習慣がなかった家庭では、そもそも日付に意味を感じにくい。

寒そうな彼女に上着を貸さないのも、「相手の体感温度を気にする」という行動パターンを、一度も家庭で見たことがないから。

全部、学んでいないだけ。ただ、それだけ。


じゃあ、どうすればいいの?

まず「指摘する側」の私たちができること

はぁ…これが一番むずかしい。

だって、傷ついているときに「あなたの育ちが原因だから仕方ないね」なんて、冷静に思えるわけがない。震える手でLINEを打ちながら、(なんで私が全部説明しなきゃいけないの)ってムカついた夜が正直あった。

でも、そこで「なんで分かってくれないの!」と怒っても、相手には「何が問題なのか」すら見えていない場合がある。

もっと具体的に言う、がたぶん一番早い。

「寒いとき上着を貸してほしかった」じゃなくて、「次に私が寒そうにしてたら、上着貸してって言ってくれると嬉しい」。未来形で、具体的に。

(これ、友人に教わって最初は「そこまで言わなきゃいけないの…」ってため息ついたけど、意外と効いた)

「気が利かない側」の人ができること

まず、責めないで。自分を。

知らなかっただけ、なんだから。

一つだけ始めるなら——何かを言ったり行動したりする前に、1秒だけ「相手は今どんな気持ちかな」と考える癖をつけること。最初は機械的でいい。ぎこちなくていい。

Cさんの彼氏は、気配りを学ぶためにネットで調べたり、先輩に聞いたり、果ては講座にまで参加した。最初のうちはマニュアル読んでるみたいで超ぎこちなかったらしいけど、半年後には自然に「お疲れさま」が出るようになったって。

笑えないけど、笑える話。でもそれが現実だし、それくらい「学べる」ってことでもある。

リマインダーに頼るのは、全然ズルじゃない

誕生日をカレンダーに入れる。記念日の1週間前にアラームをセットする。

「それって愛情じゃなくてシステムじゃん」って思う?

でも、相手のために忘れないようにする工夫をしている、それ自体が愛情じゃないかな、と今は思う。


変わる人と、変わらない人の違い

気が利かない育ちをしていても、変われる人はいる。

決定的な違いは——指摘されたとき、「自分を傷つけられた」と感じるか、「知らなかったことを教えてもらえた」と受け取れるかだと思う。

「気が利かない」って言われた瞬間に壁を作って黙り込む人と、「次どうすればいい?」と前を向ける人。

そしてこれは、変えられる。

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この記事を書いた人

SNSにあふれる恋バナは、ただの雑談じゃない。
既読無視に揺れる夜も、マッチングアプリの違和感も、匂わせ投稿も――そこには令和の恋愛のリアルが滲んでいる。

このブログでは、XやInstagram、Threadsに流れる何気ない恋のつぶやきを手がかりに、今の恋愛を静かに解剖する。

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