彼女は他の男とはよく喋る。笑ってる。自分から話しかけてる。
なのに、こっちには来ない。
用があれば話す。でも、雑談を振ってきたことは一度もない。
話しかけてこない女性、脈なし、で終わらせるとその判定、かなりの確率で外れてる。
話しかけない相手にこそ、意味が生まれている
気軽に話しかけられる相手というのは、安全圏の相手
女の側の感覚を書く。
誰にでも自分から話しかけられる時、その相手は自分の中で無害に分類されてる。緊張しないから、口が勝手に動く。
本命に対しては逆のことが起きるのよ。話しかけるという行為が、いちいち一大事になる。
今この話題つまらないかな。急に話しかけたら不自然かな。他の人がいる前で話しかけて、好きなのバレないかな。
考えている間に、タイミングが過ぎる。そして、また話しかけられなかった、と自己嫌悪で終わる。
私は20代の頃、これを職場で毎日やってた。他の男性社員とは何の問題もなく雑談できるのに、好きな人にだけ声をかけられない。
今日も話しかけられなかった。もう三週間目
外から見たら、私は彼だけを避けている女に見えたはず。実際、後から本人に言われた。俺のこと苦手だと思ってた、と。
差分が出ている時点で、無風ではない
判定の考え方を変えて。
本当にどうでもいい相手に対して、人の態度は他と変わらないのよ。特別に避ける理由がないから。
あなたにだけ態度が違うということは、彼女の中であなたが特別枠に入っているということ。良い方か悪い方かは別として、平均じゃない。
9割の男が、この差分を全部マイナスに読む。他の男と喋ってるのに俺には来ない、だから嫌われてる、と。
差分の存在は分かった。方向はまだ分からない。ここまでが正確な現状認識なの。
方向を測る、三つの場所
話しかけた時に、会話が伸びるかどうか
最も信頼できる材料がこれ。
あなたから話しかけた時、彼女の返しがどうなるか。
用件に答えて終わる。質問を返してこない。会話が三往復で自然に切れる。これが続くなら、脈は薄い。
逆に、こちらが振った瞬間に会話が伸びる。彼女から質問が来る。予定より長く話し込んでしまう。この形なら、話しかけられないだけの人。
自分からは行けないけど、来られたら嬉しい。この状態の女は本当に多いのよ。世間はそれを受け身だと切り捨てるけど、内側では必死に会話を続けようとしてる。
視線と、距離の取り方
二つ目。彼女があなたの方を見ているか。
目が合った時にそらされるなら、そらす前に見ていた証拠でしょ。何度も目が合うのは、少なくとも片方が意識的に見ている場合だけ。
三つ目。物理的な位置取り。会議や飲み会で、彼女が座る場所。あなたの近くを選ぶことがあるなら、身体的な回避はない。話しかけられないだけ。
明確に遠い席を取り続けて、話しかけても会話が最短で終わる。この二つが揃った時だけ、脈なしの判定を出していい。
本当に興味がない女の、静かな特徴
はっきり書いておく。
興味がない相手に対して、女はむしろ普通に接するの。緊張しないから、態度が自然。話しかけられれば普通に答えるし、目も普通に合う。ただ、そこに熱がない。
分かりやすい冷たさじゃなく、無風。あれが本当の脈なしなのよ。
ぎこちない、避けられている気がする、目が合わない。この手の違和感がある時点で、無風じゃない。
誰もやらない一手、話しかけられない側に立たせる
実際にやること
9割の男は、ここで待つ。彼女から来るのを待つか、来ないから諦めるか。
待っても来ないのよ。彼女が話しかけられないのは、あなたが特別だからなんだから。待てば待つほど、二人とも動けない期間が伸びるだけ。
こちらからやることは、話しかけることじゃない。彼女が話しかける口実を、先に作っておくこと。
具体的に書く。あなたの側から、彼女に何か一つ渡す。借りた形にする。
これ面白かったから読んでみて、と本を渡す。この前の資料、コピー取っておいたから後で持ってく、と言う。何でもいい。
返さなきゃいけない物が一つあると、彼女は自分から話しかける正当な理由を手に入れる。
なぜ、口実を渡すと動き出すのか
心理の話をする。話しかけられない人が抱えているのは、話しかける理由がないという問題なの。
雑談を振るには、なぜ今この人に話しかけたのかを、自分の中で正当化する必要がある。好きだから、では動けない。バレるから。
用件があれば、その正当化が要らなくなる。用件で話しかけて、そのまま雑談に流れる。この経路なら、彼女は自分を守ったまま接近できるのよ。
9割の男は、自分が話しかけることばかり考えてる。逆をやりなさい。相手が話しかけてこられる状態を設計する。
それと、一度話しかけた実績ができると、二度目のハードルが劇的に下がる。最初の一回を、あなたが作ってあげる。
もう一手、そらされる前に言葉を置く
併用してほしいのがこれ。
目が合った瞬間、彼女がそらす前に、短く一言投げる。おはよう、でも、それどうしたの、でも何でもいい。
視線だけの接触は、両方に解釈の余地が残るから気まずくなる。言葉が乗った瞬間、会話に変わって、避けるという動作の意味が消える。
三回やれば、彼女の中であなたと目が合うことが、気まずい出来事じゃなくなる。
それでも動かない場合、一度だけ正面から
実際に口にする言葉
口実を渡しても、言葉を置いても、二週間何も変わらない。ここまで来たら決着をつける。
二人になったタイミングで、軽い温度でこう言う。
俺にだけ話しかけてこないよね。嫌われてるのかと思ってた。
これだけ。責めない。理由も聞かない。観察した事実と、自分の感情を渡すだけ。
笑いながら言うのが絶対条件。深刻な顔でやると尋問になる。
返ってくる反応は大体二つに割れる。そんなことないよ、と慌てるか。そうかな、と流すか。
慌てた方が脈あり。流された場合は、そこが答えなの。
なぜ、この一言で状況が動くのか
話しかけられない女性がいちばん恐れているのは、嫌ってると誤解されること。
避けている自覚はあるのよ。それが失礼に見えることも分かってる。でも止められない。この罪悪感を抱えたまま毎日過ごしてる。
そこにあなたが、笑いながら、嫌われてるのかと思ってた、と言った。しかも怒っていない。
この瞬間、彼女の中の最悪の想定が解除される。そして、否定しなきゃいけなくなる。そんなことない、と言葉にした人は、その後の行動を発言に合わせようとするのよ。人は自分の発言と矛盾する行動を取りたがらないから。
次の日から、彼女は話しかけてくる。実際、そういう報告を何件も受けてきた。
覚悟すべきリスク
隠さず書く。彼女が本当に距離を置きたかった場合、この一言で確定する。
そうかな、普通だと思うけど、とかわされたら、それは意図的な線引き。あの瞬間はきつい。職場なら、しばらく空気が硬くなることもある。
それと、言い方を間違えると一発で終わる。責める調子、粘着する調子が少しでも混ざるとアウトなの。監視されていた、という印象だけが残る。
一度言って、あとは触れない。これを守れる人だけが使っていい。
受け身な女を、受け身のまま責めない
彼女から来ないことに、腹が立つ気持ちは分かる。俺ばっかり、と思う日もあるでしょ。
ただ、話しかけられない側の内側は、あなたが想像している何倍も忙しいのよ。行こうとして、やめて、後悔して、また明日、を毎日繰り返してる。
その状態の人に、来ないから脈なしという判定を下すのは、確率的に間違ってる。
今夜確かめるのは二つ。あなたから話しかけた時に会話が伸びるか。そして、他の男への態度と、あなたへの態度に差があるか。
差があって、会話が伸びるなら、動くのはこっち。口実を一つ渡して、言葉を先に置く。それで変わらなければ、笑いながら一度だけ指摘する。
話しかけてくるのを待ち続ける男は、半年後も同じ席から同じ横顔を眺めてる。
先に動いた男には、その週のうちに答えが出るから。

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