職場の既婚者に好かれて困る。気づかないふりが9割を追い詰める

仕事の話のはずが、いつの間にか夜のLINEになってる。
飲み会では必ず隣。帰りの方向が、なぜか毎回同じ。
奥さんの話は、一度も出てこない。
私、何もしてないよね?
何も悪いことをしていないのに、困るのはこちら。この理不尽さには、もう気づいてるでしょ。
世間の答えは決まってる。気づかないふりをして、穏便に距離を取りましょう。相手を刺激しないように、と。
私は言う。気づかないふりが、相手の期待を一番育ててるんだよ。

目次

気づかないふりが、相手の期待を育てている

曖昧な反応は、全部まだいけると読み替えられる

既婚者が独身の同僚に近づく時、最初から本気の告白はしない。
小さな接触を一つずつ増やして、反応を見る。少し長めの雑談、業務外の連絡、二人で帰る流れ。
そこで曖昧な反応が返ってくると、どう解釈されるか。
拒否されなかった、です。
あなたは困ったから黙っただけ。でも相手の側では、次の一歩の許可が出た扱いになってる。
気づかないふりは、中立じゃない。前進の合図として消費されるので。

穏便に済ませたい気持ちと、相手の慎重さが噛み合ってしまう

相手も、バレないように動いてる。家庭があるから、職場だから。
こちらは波風を立てたくない。相手も事を大きくしたくない。
この二つが揃うと、誰も止めないまま、じわじわ続く。半年、一年。
気づいた時には、周りが先に気づいてる。あの二人、なんかあるよね、と。
一番損をするのは、何もしていないあなたのほうなんだよ。

逆の一手、最初の違和感の時点で、言葉にする

勝負は早さ。
最初に、あれ?と思った瞬間。そこで一言だけ出す。
「それ、ちょっと困ります」
笑いながらでいい。深刻な顔はいらない。でも言葉として、確実に出す。
これが効く理由は、既婚者側が一番避けたいのが、はっきり拒否された事実が残ることだから。
彼らは基本的に、リスクが低いところでしか動かない。失うものが大きいので。
明確な拒否が一度出た瞬間、その後の接触は全部リスクに変わる。だから多くは、そこで止まる。
曖昧なまま半年耐えるより、一言で終わらせるほうが、あなたも相手も傷が浅いでしょ。

覚悟すべきリスク

気まずくなる。これは避けられない。
相手が急に冷たくなったり、逆に傷ついた顔をしたりすることもある。
それでも、曖昧に続く一年と、一週間の居心地の悪さを比べてほしい。
どちらが安いかは、考えるまでもない。

好かれているのか勘違いなのか。ここで自分を疑わない

自意識過剰かも、で自分を黙らせる人が9割

困っていると誰かに言おうとして、止まる。
私が変に意識してるだけかもしれない。相手はただ優しいだけかも。
こうやって、自分の違和感を却下していく。
冷静に考えてほしい。同僚全員に対して、同じ違和感を持ってる?
持ってないなら、その人に何かがある。違和感は、思っている以上に正確です。

判定に使える三つのサイン

一つ目、業務と関係のない連絡が、業務時間外に来る。特に夜。
二つ目、二人きりになる状況を、相手が作ろうとする。帰り道、残業、二人での食事。
三つ目、家庭の話が出てこない。出てくるとしても、愚痴の形だけ。
一番重いのは三つ目。既婚者が独身の同僚に家庭の不満を話し始めた時、それは前段階の合図なので。
三つ揃っていれば、勘違いではない。二つでも、警戒していい。

逆の一手、意図の証明はいらない。不快なら、それが答え

相手が本当に好意を持っているかどうか、証明する必要はないんだよ。
あなたが不快なら、それだけで区切っていい。
相手の気持ちを正確に判定してから動こうとすると、永遠に動けない。判定できるわけがないので。
基準を、相手の意図からあなたの感覚に移す。それだけで、動ける。

私が半年、いい後輩を演じて壊れかけた話

笑って流し続けた日々

二十代の頃、部署に既婚の先輩がいた。
最初は仕事の相談。それが飲み会で必ず隣になり、帰りの電車が同じになり、夜にLINEが来るようになった。
私は全部、笑って流した。
「奥さん、怒りませんか?」
これが精一杯の抵抗だった。
(私が意識しすぎなだけ。面倒見がいい人なだけ)
そう自分に言い聞かせながら、半年。

あの一言が、逆に効かなかった理由

今なら分かる。奥さん怒りませんか、は最悪の返しだった。
笑いながら言ったので、冗談として処理された。
しかも先輩の側では、奥さんのことを気にしてくれてる、と好意的に受け取られてた。
拒否のつもりが、気遣いになる。曖昧な言葉って、相手に都合よく変換されるんだよ。
半年後、二人での食事に誘われた。断った。
翌日から、態度が露骨に変わった。仕事を振られなくなり、会議で私の発言だけ拾われなくなった。
何もしていない私が、職場で一番居場所のない人間になった。

最初の週に言えばよかった、たった一言

あの半年で、私が言うべきだったのはこれだけ。
「LINE、業務以外は返さないことにしてるんです」
最初の夜のLINEが来た週に。
言えなかったのは、感じの悪い後輩になるのが怖かったから。
結局、感じの悪い後輩を避けた結果、仕事を干される後輩になった。笑えないでしょ。

線を引く時、相手を責めない

奥さんがいるのに、は一番危険な切り方

正論だから、言いたくなる。
でもこれは、相手のプライドと罪悪感を同時に刺す言葉。
刺された側は、反省しない。逆恨みする。
恥をかかされたと感じた既婚者が、職場で何をするか。ここは想像してほしい。

逆の一手、相手を拒否せず、自分のルールを提示する

「私、職場の人とは業務以外で連絡取らないって決めてるんです」
相手を名指しで拒否していない。ルールとして拒否してる。
仕組みはこう。相手は、自分が拒否されたのではなく、ルールに引っかかったと処理できる。
プライドが傷つかない。だから逆恨みが起きにくい。
二人での食事も同じで、誰から誘われても断っている、と言えばいい。
一度ルールとして言っておくと、次に誘われた時も同じ言葉で返せる。毎回理由を考えなくて済むのも大きい。

それでも越えてくる相手

ルールを言っても、二回、三回と誘ってくる。
それは好意ではなく、執着です。
ここからは対処の段階が変わる。後の章で書く。

奥さんを、会話の中に置き続ける

相手が消したがっているものを、こちらから出す

既婚者があなたに近づく時、家庭を会話から消す。独身のように振る舞う。
逆の一手は、その消されたものを、こちらが置き直すこと。
週末はご家族とどこか行くんですか。お子さん、何歳になりましたっけ。
悪意はいらない。普通の雑談として、家庭を毎回置く。
これで何が伝わるか。あなたが相手を家庭のある人として見ている、という事実。
恋愛の対象として見ていない、と言葉にせずに伝える。最も角の立たない宣言だよね、これ。
しかも本人は、それを咎められない。家族の話をされて怒る既婚者は、それだけで自分の意図を認めることになるので。

家庭の愚痴に、一秒も乗らない

妻は分かってくれない。家に居場所がない。
この話が出た時、優しく聞いてはいけない。
「それ、奥さんとちゃんと話したほうがいいですよ」
これで返して、共犯にならない。
愚痴を聞いた瞬間、あなたは相手の中で、家庭の外の理解者になる。その席に一度座ると、降りるのがものすごく難しい。

この一手のリスク

家庭の話を出すたびに、相手の機嫌が目に見えて悪くなることがある。
居心地は悪い。でもそれは、相手の意図が確定した瞬間でもある。
不機嫌になった時点で、勘違いの可能性は消えたと思っていい。

二人きりを避けるんじゃなく、三人目を足す

露骨に避けると、避けていることがバレる

二人きりを避けましょう。世間はそう言う。
でも露骨に避けると、相手も周りも気づく。避けている姿は、意識しているようにも見える。
避けることで、逆に二人の間に何かがある空気を作ってしまうんだよ。

逆の一手、断らずに、必ず誰かを足す

飲みに行こう、と言われたら。
「いいですね。〇〇さんも誘いましょう」
断っていない。感じも悪くない。でも二人にならない。
これを毎回やる。三回続けば、相手は理解する。二人にはならない人だ、と。
周囲から見ても、あなたは普通に付き合いのいい人。避けている人には映らない。

記録を、必ず残す

ここは戦略じゃなく保険の話。
業務外の連絡は消さない。誘われた日時と内容を、簡単にメモしておく。
理由は単純で、相手が上司や先輩だった場合、後で必ずこう言われる可能性があるから。勘違いだ、誘ったのはそっちだ、と。
言葉と言葉の争いになった時、記録がある側の言葉が通る。
何も起きなければ、使わずに済む。それが一番いい。

相手が上司なら、一人で抱えない

穏便に済ませようとして、一人で背負う人が多すぎる

相手が評価権を持っている場合、拒否した後に何が起きるかが怖い。
だから誰にも言わず、自分の中で処理しようとする。
そして半年後、私と同じ目に遭う。

逆の一手、問題になる前に、一度だけ誰かに話しておく

相談じゃなくていい。ただ、話しておく。
信頼できる同僚でも、人事でも、社外の窓口でも。今こういう状況で、線は引いているけど一応伝えておく、と。
後で問題になった時、その時点で既に話していたという事実が、あなたの言葉を裏付ける。
もう一つ。一人で抱えている状態は、判断を鈍らせる。一度誰かに話すだけで、自分が悪いのかもという錯覚が薄れる。

仕事に影響が出た時点で、恋愛の話じゃなくなる

拒否した後に、仕事を外される。評価を下げられる。
これはもう、好意がどうこうの話ではない。ハラスメントです。
会社の問題として扱っていい。あなたが我慢する話ではないので。

少しでも悪い気がしていない自分がいる場合

好かれて嬉しいのは、普通の反応

正直に書く。
困っているのは本当。でも、まったく悪い気がしないわけでもない。
そういう自分に気づいて、余計に困っている人もいるはず。
それ、罪じゃないから。人に好かれて何も感じない人間のほうが珍しい。

でも、そこに乗った瞬間、失うのはあなただけ

乗った場合に何が起きるかを、冷静に並べる。
相手が失うものと、あなたが失うもの。この二つは、まるで釣り合っていない。
相手は、たいてい家庭に戻る。あなたは、職場での信用と、人間関係と、時間を失う。
それと、もう一つ残酷なことを書く。
既婚者の好意は、あなたに向いているんじゃなく、家庭の外にある逃げ場に向いてることが多い。
あなたが特別なんじゃなく、都合のいい位置にいただけ。この可能性を、一度は直視してほしい。

常識の逆はやる。倫理の逆はやらない

この記事で一番動かない線がここ。
区切る方法は、いくらでも逆張りしていい。でも、乗る方向への逆張りは存在しない。

困っている時点で、あなたは間違っていない

好かれたことは、あなたの責任じゃない

愛想が良すぎたのかも、隙があったのかも。
そうやって自分を点検し始める人が多い。
違う。越えてきたのは相手で、あなたはただ、そこにいただけ。
自分を点検する時間があるなら、区切りを言葉にする時間に使ってほしい。

今日変えるのは、ひとつだけ

次に業務外の連絡が来た時、笑って返さない。
「業務以外は返さないことにしてるんです」と、一度だけ送る。
9割は今日も、気づかないふりをして、穏便に済ませようとしてる。そして相手の期待を育ててる。
その中で一人だけ、最初の週に言葉にした人が、来年も同じ職場で普通に働いてる。

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