バイト先の年上社員が好き。9割が守る立場の壁を壊す方法

シフトに入ると、まずあの人がいるか確認してる。
仕事を教わる時間が、一日で一番楽しい。今の、褒められた……よね?
でも同時に、頭のどこかで分かってる。向こうにとって私は、大勢いるバイトの一人。
年も違う。立場も違う。しかも私は、たぶん相手にとって管理する側の対象でしかない。けどね、真面目なバイトでいる限り、一生バイトのまま終わるんだよ。

目次

仕事を頑張るほど、恋愛から遠ざかる

優秀なバイトは、優秀なバイトとして完成する

好かれたいから、仕事を頑張る。ミスを減らす。素直に教わる。
これで何が起きるか。良いバイトとしての評価が上がる。
評価が上がることと、恋愛対象になることは、別の回路なんだよ。
むしろ逆に働くことすらある。使いやすい戦力として完成した人を、上の立場の人間は動かしたがらないので。
あなたが頑張るほど、その枠に固定される。

教える側と教わる側は、恋愛から一番遠い関係

常に上から下へ流れてる。教える、指示する、確認する。
この一方通行が続く限り、相手はあなたに何も返せていない状態が続く。
人は、与え続けている相手を恋愛対象として見にくいんだよ。役割が固定されてるので。
そして相手の側にも意識がある。バイトに手を出すわけにはいかない、という職業的な線。
この二つが重なって、何年でも動かない。

逆の一手、教わる側から一度だけ降りる

やることは、関係の向きを一回だけ逆転させること。
その人が知らない領域で、こちらが渡す側に回る。
年上社員が知らないもの。新しいアプリ、若い層の話題、あなたが詳しい分野。何でもいい。
「それ、たぶんこのやり方のほうが早いです。やってみます?」
生意気に聞こえるかもしれない。でも、ここが分岐点なんです。
教わるだけの人から、何かを渡してくる人に変わった瞬間、相手の中の分類が動く。
人は、自分に何かを与えた相手を対等な相手として認識し始めるので。

覚悟すべきリスク

渡し方を間違えると、ただの生意気なバイトになる。
仕事ができている前提で、一点だけ。全体的に指摘するのは論外。
そして一度だけ。繰り返すと、扱いにくい人として処理される。

年下のバイトという立場を、隠さない

大人ぶる人が、いちばん子どもに見える

年下だと思われたくないから、背伸びする。
知らない話題についていこうとする。難しい言葉を使う。落ち着いて見せようとする。
全部、逆効果なんだよ。
隠そうとする動作そのものが、そこを弱点だと自己申告しているので。
相手は年齢差を気にしていなかったかもしれない。でもあなたが必死に隠す姿を見ると、気にすべきことなんだと学習する。

逆の一手、年下であることを、こちらから一度出す

使うのは、笑いに変える形。
「それ、私が知らないと思って説明省いてますよね。合ってますけど」
自分から出して、しかも卑下しない。
なぜ効くか。相手が一番触れにくい話題を、こちらから開放してあげることになるので。
年上の側も、年齢差の話を出していいのか分からなくて、微妙に気を遣ってる。それを解いた人が、話しやすい人になる。
一度出しておけば、その後は普通に話せる。触れられない領域がなくなるから。

卑下に転ぶと、全部が台無しになる

私なんてまだ学生だし、とか、何も知らないので、とか。
自虐は相手にフォローという作業を要求する行為なので、毎回だと重い。
年下であることは出す。低く見せることはしない。この分量だけは間違えない。

私が二年、いいバイトのまま終わった話

好かれたくて、完璧に働いた

学生の頃、バイト先の社員さんを好きになった。七つ上だった。
私がやったのは、とにかく完璧に働くこと。
シフトは断らない。人が足りない日は必ず入る。ミスをしない。教わったことは全部メモする。
評価は上がった。頼りにされてる実感もあった。
この調子でいけば、いつか
そのいつかが何なのか、自分でも分かってなかったけど。

二年目に言われた、最悪の褒め言葉

二年目の忘年会で、その人が言った。
「〇〇ちゃんがいないと、うちのシフト回んないんだよね。ほんと助かってる」
みんなが笑って、私も笑った。
でも、心の中は真っ暗だった。(助かってる、か)
戦力として最高評価をもらって、恋愛対象としてはゼロだった。二年かけて、完璧なバイトを完成させただけだった。

あの二年で、私がやらなかったこと

仕事以外の話を、一度もしていなかった。
その人が何が好きなのか、休みの日に何をしているのか、何も知らなかった。
私が知っていたのは、シフトの組み方と、レジの締め方だけ。
二年間、私はバイトの領域から一歩も出ていなかった。出ようとすらしていなかった。

仕事以外の会話を、どこで作るか

休憩室の雑談は、記憶に残らない

天気、混み具合、他のバイトの話。
無害で、その日のうちに忘れられる会話。無害な人は、恋愛の候補に入らないので。

逆の一手、閉店後の片付けの時間を狙う

狙うのは、営業が終わった直後。
客がいなくなって、片付けをしている、あの弛緩した時間帯。
ここが唯一、仕事以外の話が正当化される場所なんだよ。
そして投げるのは、軽い雑談じゃなく、少し深い質問。
「〇〇さんって、なんでこの仕事選んだんですか」
天気の話を半年続けても届かない場所に、一回で行ける。
弛緩した空気の中で、人は普段より深い話をしてしまう。そして深い話をした相手を、特別扱いし始める。話した側が、勝手に距離を縮めるので。

やってはいけないタイミング

忙しい時間帯に個人的な話を振るのは論外。
それと、他のバイトがいる場では聞かない。二人か、それに近い状況でだけ。
一発で答えが返ってこなければ、そこは引く。踏み込んで引ける人だけが、次も踏み込める。

相手が動けない理由を、理解しておく

社員がバイトに手を出すことの、重さ

ここは冷静に見たい。
相手が社員で、あなたがバイト。この関係で相手から動くのは、かなりのリスクなんだよ。
シフトを決める立場、評価する立場にある人が、下の立場の人に好意を向ける。これは職場では問題になる行為なので。
つまり、相手に好意があったとしても、相手からは動けない可能性が高い。
待っていると、二年でも三年でも動かない。

だから、動くならこちらから

ただし、伝える時に必ず先に置く一言がある。
「これ、シフトとか関係なく言ってるので。断ってもらっても、私は普通にバイト続けます」
相手の一番の恐怖は、断った後にあなたが辞めることだから。職場に穴が空くし、自分のせいだと分かってしまう。
その恐怖を先に消す。安心した状態でしか、人はあなたを検討できないので。

それでも、相手が動けない場合がある

店長や、あなたの評価とシフトを直接握っている立場なら、相手は正しく断ることがある。
それは拒絶じゃなく、職業的な判断です。
その場合は、バイトを辞めた後にもう一度、という順番になる。悔しいけど、そこは待つしかない。

やってはいけないこと

相手が既婚の場合

バイト先の年上社員は、既婚である可能性が普通にある。
指輪をしていない人もいるし、話題に出さない人もいる。
確認せずに進めない。そして既婚だと分かったら、そこで降りる。
常識の逆はやる。倫理の逆はやらない。ここは動かさない。

他のバイト仲間に、相談しない

バイト先は狭い。情報は必ず動く。
そして噂として相手に届くと、相手は身構える。立場がある分、余計に警戒される。
伝聞の好意には温度がないし、断りにくさだけが生まれるので。
誰にも言わずに進める。ここは徹底してほしい。

三ヶ月で、段階を上げる

期限を切らないと、二年経つ

私がそうだったので、断言できる。
一ヶ月目、年下であることを自分から一度出して、触れられる話題にする。
二ヶ月目、その人が知らない領域で、一度だけ渡す側に回る。
三ヶ月目、閉店後の時間に仕事以外の話をして、そこから伝える。
返事は求めない。考える時間を渡して、その日は終わる。

断られた後、次のシフトでどうするか

普通に働く。避けない。落ち込んだ顔もしない。
実はここが一番の見せ場なんだよ。断った相手を気まずくさせない人は、確実に評価が上がる。恋愛じゃなく、人として。
そして、バイトを辞めた後にひっくり返る例がある。立場の壁が消えるので。
それを狙うためにも、きれいに引くこと。

バイトという枠から、先に出る

戦力になっても、恋愛は始まらない

二年かけて私が証明したのは、これ。
シフトに穴を空けない人として完成しても、そこから先には行かない。
必要なのは、仕事の外の会話を一つ作ることだけだったんだ。

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