追われると冷める男の本能を理解して立場を逆転させる逆張りの一手

目次

男の狩猟本能を利用しようとするほど本能が消える

男は追うのが好きな生き物だから、追わせればいい。手に入らないものに価値を感じる本能があるから、希少性を演出しろ。引けば追ってくる、と。
理屈はわかる。だからやってみる。引いてみる、遅く返す、距離を置く。
でも追ってこない。むしろ冷める。
なんで? 本能を刺激したはずなのに
追いたい本能を利用しようとした瞬間に、その本能が起動しなくなる構造がある。理屈を知ってるだけじゃ、何も変わらない理由がここにある。

追いたい本能が起動する条件を、みんな誤解してる

男性の追いたい本能が起動する条件として語られてるのは、手に入りにくいから、希少性があるから、という説明がほとんど。
これ、半分しか言えてない。
希少性が追いたい本能を刺激するのは事実。でもその希少性が本物である必要がある。計算された希少性は、本物の希少性と全然違う情報として届く。
返信を遅らせた、は計算の希少性。本当に忙しくて返せなかった、は本物の希少性。同じ遅い返信でも、背後にある現実が全然違う。男性は、この背後の現実をうっすら感じ取る。計算された希少性に、追いたい本能は起動しにくい。
本物の希少性は、演出できない。その人が本当に自分の生活を持ってることから、自然に生まれる。

追われると冷める、の本当の構造

なぜ追われると冷めるのか。表面的な説明は、手に入ったから、というもの。でもそれより根本的なことが起きてる。
追いかけてくる相手を前にした時、男性の中で何の選択も生まれない。相手が向こうから来てくれてる。自分が選ぶ余地がない。選ぶ余地がないと、その関係への自己決定感が生まれない。
人間は自分で選んだものに価値を感じる。選ばされたものや、選ぶ前に手元にあったものには、価値を感じにくい。追われることで冷めるのは、感情が薄れたんじゃなく、選ぶ体験が生まれてないから。
追われると冷める、の正体は、選ばなかった関係への希薄さ。追いたい本能は、選ぶ余地があった時にだけ起動する。

追われると冷めた男性の頭の中、ヒアリングから出てきた本音

男性側の複数の友人に直接聞いた。

追いかけてきた女性への感情が、どう変わっていったか

一人目の友人に聞いた。好きだった女性に追いかけられた経験について。
最初は嬉しかった、と言ってた。好意を向けられることへの嬉しさは本物だった。でも一ヶ月くらい経つと、なんか安心しすぎてしまった、と。連絡が毎日来て、誘いも向こうからで、何をしても繋がってくれてる安心感があった。その安心感が、気持ちをじわじわ冷ましていった、と言ってた。
安心感が気持ちを冷ます、という言葉が引っかかった。好きな気持ちがあっても、安心しすぎると冷めていく、って具体的にどういう感覚だったの? と聞いたら、こう返ってきた。
向こうが来てくれることが前提になってしまって、自分が何かしなくても関係が続く、ってわかった瞬間に、なんか力が抜けた感じがした、と。
力が抜けた感じ、か…
二人目の友人は、もっと直接的に言ってた。追いかけてきてくれてたんですけど、ある時から俺が主人公じゃなくなった感じがしてきた。この人の物語の中で、俺はただのゴールに設定されてる感じ。それが、なんかつらかった、と。
ゴールに設定される、という感覚。追いかけられてる側が、物語の主体じゃなくなってしまう感覚。これが追われることへの疲れの正体。

逆に、追いかけたくなった相手には何があったか

同じ友人たちに、追いかけたくなった相手の話も聞いた。
一人目が言ったのが、会うたびに何か変わってた、という言葉だった。新しい話題があって、新しい体験があって、自分が知らないことがある。この人はちゃんと生きてるんだな、という感覚があって、もっと知りたくなった、と。
二人目が言ったのは、この人が楽しそうにしてる時の顔が、俺が絡んでない場面でも同じだった、という言葉だった。俺と一緒の時だけ楽しいんじゃなくて、俺がいなくても楽しそうにしてる。それが悔しいような、もっと知りたいような気持ちになった、と。
俺がいなくても楽しそう、が追いたくなる引き金になってた
三人目は、連絡しようとした時に向こうが先に送ってきたことが何度かあって、それが嬉しかった、と言ってた。待ってたんじゃなくて、自分のタイミングで送ってきてくれた感じがして。俺の動きを待ち構えてない感じが、一緒にいやすかった、と。

追われて冷めた男性が、実際に取り戻されたケース

追いかけ続けて冷めた相手が、急に動いてきた瞬間

友人の話をする。本人の許可を得てる。
彼女はずっと追う恋愛をしてた。気になる人ができると、連絡を毎日して、誘いを作って、相手の動向を確認し続けてた。で、毎回同じところで終わってた。いい感じになるけど、付き合う前に熱が下がる、というパターン。
ある時、仕事で大きな転機が来た。プロジェクトを任されて、毎日それに集中する日々になった。好きな人への連絡が、物理的にできなくなった。誘いも来たら応じるけど、こちらからは出せない状態が続いた。
一ヶ月後、相手から連絡が来た。最近忙しそうだけど大丈夫? って。
彼女、あの時すごく驚いてた。向こうから来たことが、なかったから
仕事が落ち着いた頃に会うと、相手の態度が明らかに変わってた。それまでと温度が違った。後から聞いたら、なんか急にどうしたんだろうって気になり始めた、と言ってたらしい。
彼女が追うのをやめたのは、戦略じゃなかった。ただ仕事に集中してただけ。でもその一ヶ月が、半年間の追いかけで起きなかった変化を引き起こした。

私自身が、追う側から追われる側に変わった時の話

私の経験も話す。
二十代後半に、ずっと追ってた人がいた。好きで好きで、毎日考えてた。連絡も誘いもこっちから。返ってくるけど向こうから来ない、という状態が続いてた。
ある出来事があって、その人への気持ちが少し変わる時期が来た。好きじゃなくなったわけじゃない。でも友達と久しぶりに遊んで、仕事で新しいことを始めて、自分の生活が急に動き始めた。
その人への連絡頻度が、自然に落ちた。意識してやめたんじゃなくて、他のことで頭と時間が埋まっただけ。
二週間後くらいに、その人から来た。最近どうしてる? って。初めて向こうから来た一言だった。
え、なんで今さら…と思ったけど、理由はわかった気がした
私が自分の生活を取り戻した時に、向こうが動いてきた。追ってた時には一度も来なかった連絡が、追わなくなった途端に来た。あの体験が、追われると冷める、の逆側を全身で理解した瞬間だった。

9割がやらない逆の一手は、本能を利用しようとすることをやめること

じゃあどうするか。本能を刺激しようとする全員と逆をいく。

追いたい本能は引き出せない、勝手に起動するものだ

ここが核心。
追いたい本能を引き出そうとして、引きの演技をする。遅く返す、誘いを断る、距離を置く。これ全部、本能を利用しようとしてる、という動機から来てる。
でも男性の追いたい本能が起動するのは、利用しようとされた時じゃない。本当にそこに自分の世界を持ってる人間を見た時に、自然に起動する。
引きを演じてる女性は、本能を利用しようとしてることが伝わる。伝わった瞬間に、本能が静まる。本能は、計算に反応しない。本物の状況に反応する。
追いたい本能を引き出すために何かをしようとするアプローチが、根本から違う。本能が自然に起動する状況を作る、というアプローチに変える。この発想の転換が、全てを変える。

本能が自然に起動する状況の作り方、具体的に言う

まず、好きな人ができた時に、その人と関係ない予定を先に入れる。友達との約束、自分が行きたかった場所、仕事で取り組みたかったこと。その人より先に、自分の生活を動かす。
次に、連絡は自分のタイミングで送る。相手の返信を待ち構えて、来たら即反応する、というパターンを変える。自分が伝えたいことがある時に送る。それ以外は送らない。
さらに、会った時に自分が楽しかったことを話す。相手の話に全力で乗るだけじゃなく、自分の最近の話を持っていく。新しい体験、面白かったこと、ハマってること。自分の生活が動いてることを、自然に見せる。
どれも、本能を刺激しようとしてない。ただ自分の生活を生きてるだけ。その結果として、男性の頭の中で何が起きるかは、前述の友人たちの言葉が答えてくれてる。

追いかけることへの衝動が来た時にやること

それでも衝動は来る。正直に言う、来る。
連絡したくなる。反応を確認したくなる。誘いを作りたくなる。この衝動が来た瞬間にやることは一個だけ。その衝動のエネルギーを、別の行動に変換する。
連絡しようとした手を止めて、今日やろうと思ってたことをひとつやる。読みかけの本、積んでた仕事、連絡してなかった友達への一言。何でもいい。衝動のエネルギーを、相手以外のことに向ける。
これを繰り返すと、衝動の頻度が下がってくる。下がってきた頃に、向こうから何かが来る。これは保証じゃない。でも追いかけ続けた場合は確実に来ない変化が、来る可能性が生まれる。
可能性の話しかできない。でも追いかけ続けた場合の確率と、どちらがいいかは明らか。

なぜ本物の生活が男の追いたい本能を起動させるのか

損失回避の本能、いなくなるかもしれないが全てを変える

損失回避という心理がある。人間は何かを得る喜びより、失う痛みに倍以上強く反応する、という現象。
追ってきてくれてる女性は、失う感覚が生まれにくい。いつでもそこにいる。連絡すれば来る。手元にある状態。手元にあるものへの損失回避は、機能しない。
自分の生活を生きてる女性は、いつでも会えるわけじゃない。自分の予定がある。その感覚が、男性の中に失うかもしれない、という予感を作る。この予感が、損失回避の本能を起動させる。
失うかもしれない、という感覚が追いたい本能の燃料になる。この感覚は演じて作れない。本当にその人の生活があるから、自然に生まれる。追いたい本能は、この本物の感覚にだけ反応する。

自己決定感、選んだものへの執着が生まれる瞬間

追いかけてきた女性を受け入れると、自分が選んだという感覚がない。向こうが選んでくれた、という感覚になる。
自分が選んだという感覚のない関係は、大切にする動機が弱い。自分で選んだものは大切にしたくなる。選ばされたものや、気づいたら手元にあったものは、大切にする動機が薄れる。
自分の生活を持ってる女性への関わりは、男性が自分のタイミングで近づく体験になる。その体験が積み重なると、この人を自分で選んでいるという感覚が育つ。この感覚が、関係への執着を生む。
執着は、外から与えられない。自分で選んだ体験からしか、生まれない。

新奇性と予測不能性、脳がリソースを使い続ける条件

人間の脳は、予測できないものに対して多くのリソースを使い続ける。追ってきてくれる女性は予測が簡単。来ることが前提だから、脳の処理が軽くなる。軽くなった処理は、気になるという感情を生まない。
自分の生活を生きてる女性は、行動が予測しにくい。今日連絡が来るかわからない。次にいつ会えるかわからない。何を話してくるかわからない。この予測不能性が、脳のリソースを使い続けさせる。
脳がリソースを使い続けてる状態が、気になってしまう、という感情の正体。追いたい本能は、この気になってしまう感情が積み重なった先に自然に出てくる。演じた希少性では、この積み重ねが起きない。

覚悟すべきリスク、本能が起動するまでの時間と今の関係

今追いかけてる相手は、変わらないかもしれない

追うのをやめて、自分の生活を先に取り戻すと、今の相手への連絡が減る。誘いが減る。反応が変わる。
そこで相手が動いてきたなら、追いたい本能が起動した証拠。動いてこなければ、その本能が起動しない相手だったということ。
後者の場合、追い続けても同じ結果だった可能性が高い。追い続けた場合と追うのをやめた場合で、答えが変わらないなら、消耗した時間の量だけが違う。早く答えが出た方が、エネルギーが守られる。
今の関係が変わることへの怖さはわかる。でも追い続けることで今の関係が守られてるかどうかを、先に確認してほしい。追うことで維持されてる関係と、対等に近い関係は、見た目が似てても中身が全然違う。

本能が起動するまでに時間がかかる場合がある

自分の生活を取り戻してから、相手が動いてくるまでに時間差がある場合がある。
一週間で動いてくる場合もある。一ヶ月かかる場合もある。三ヶ月後にやっと、という場合もある。時間差は読めない。
この時間差の間が、一番きつい。追うのをやめて、でも何も変わらなくて、これで合ってるのかわからなくて。ここで耐えられなくて追いかけ始めると、最初に戻る。
時間差の間に自分の生活を充実させることだけが、その時間を乗り越える方法。充実してるから待てる、という状態を作る。待てる状態は、余裕として相手に届く。その余裕が、本能の起動を近づけるよ。

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