彼氏を怒らせた時、機嫌を取るのをやめる逆張りの一手

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とにかく謝って機嫌を直してもらえ、世間はそう言う。だから謝るほど、関係が歪んでいく

彼を怒らせてしまった。
連絡が来ない。返事がそっけない。会っても、口をきいてくれない。
どうしよう。早く機嫌を直してもらわなきゃ
焦って、何度も謝る。許してもらおうと、必死になる。
この機嫌を取れ、が、実は関係を歪ませる。謝ることと、機嫌を取ることは、まったく違う。

謝ることと、機嫌を取ることの決定的な違い

まず、この二つを分けてほしい。
謝ることは、自分がした行為について、非を認めること。何が悪かったかを理解して、それを伝えること。
機嫌を取ることは、相手の不機嫌を解消するために、動くこと。何が悪かったかに関係なく、とにかく許してもらおうとすること。
この二つは、全然違う。
謝るのは、対等な関係の行為。自分の行為に責任を持つ。
機嫌を取るのは、上下関係の行為。相手の機嫌が上、自分がそれに従う。
そして、機嫌を取り続けると、この上下関係が固定される。彼が不機嫌になれば、あんたが必死になる。この構造が、当たり前になる。

機嫌を取り続けることが、関係を歪ませる

もうひとつ、大事な仕組み。
不機嫌になれば、相手が必死になってくれる。この経験を、彼が学習すると、どうなるか。
不機嫌が、コミュニケーションの手段になる。
何か不満があった時、言葉で伝えるんじゃなく、不機嫌になる。すると、あんたが察して、機嫌を取ろうとする。
これが繰り返されると、彼は言葉で伝えなくなる。不機嫌にさえなれば、あんたが動くから。
そして、あんたは常に、彼の機嫌をうかがう立場になる。今日は機嫌がいいか、悪いか。この確認が、日常になる。
機嫌を取ることは、優しさに見えて、実はこの構造を作ってる。

怒られる側と、怒る側、両方の話

機嫌を取り続けて、消耗した経験

私も、彼の機嫌を取り続けた時期がある。正直に話す。
彼が不機嫌になると、私は必死になった。何が悪かったか、聞く。謝る。許してもらおうとする。
でも、彼は、何が嫌だったかを、はっきり言わなかった。ただ、不機嫌でいた。
(何が悪かったのか、わからない。でも、とにかく謝らなきゃ)
理由もわからないまま、謝り続けた。そして、彼の機嫌が直るまで、気を使い続けた。
この生活が、消耗した。
常に、彼の機嫌を気にしてる。今日は大丈夫かな、地雷を踏まないかな。この緊張が、ずっと続く。
そして、気づいた。私は、彼と対等じゃない。彼の機嫌に、支配されてる。

逆に、私が怒って相手を試した経験

正直に言うと、私も、不機嫌で相手を動かそうとしたことがある。
言葉で伝えるのが、面倒だった。もしくは、伝えるのが恥ずかしかった。だから、不機嫌になった。
(察してよ。なんで気づかないの)
彼は、私の機嫌を取ろうとした。何が悪かったの、と聞いてきた。でも、私は、なんでもない、と答えた。
今思えば、ひどい。何が嫌かも言わずに、不機嫌でいて、相手に察させようとしてた。
そして、彼が必死になるのを見て、少し満足してた部分もある。この人は、私を大事にしてくれてる、と確認できたから。
これは、健全じゃなかった。
不機嫌で相手を動かすことは、コミュニケーションじゃない。支配に近い。

彼が怒った時、四つのパターン

明確な理由があり、それを伝えてくれる

ひとつ目は、健全なパターン。
あんたの言動に、明確に傷ついた。そして、それを言葉で伝えてくれる。この前のあれが嫌だった、と。
このパターンなら、対処できる。何が悪かったかわかるから、謝れる。そして、次から気をつけられる。
このパターンは、機嫌を取る必要がない。ちゃんと謝って、話し合えばいい。

理由はあるが、言わずに不機嫌でいる

ふたつ目は、理由はあるけど、言わないパターン。
何かが嫌だった。でも、それを言葉にしない。ただ、不機嫌でいる。察してほしい、と思ってる。
このパターンの特徴は、何が嫌だったか聞いても、別に、と答えること。もしくは、自分で考えて、と言うこと。
このパターンは、あんたが察するゲームに、参加させられてる。
このゲームには、参加しない方がいい。理由は、後で話す。

不機嫌を、コントロールの手段にしている

みっつ目は、正直に言う。不機嫌を、手段として使ってるパターン。
自分の思い通りにならない時、不機嫌になる。すると、あんたが必死になる。これで、思い通りになる。
このパターンの特徴は、頻度が高いこと。そして、怒る基準が不明確なこと。何で怒るか、予測できない。
このパターンは、関係のあり方を、根本的に見直す必要がある。

怒り方が、度を越えている

よっつ目は、はっきり言っておく必要がある。
怒り方が、度を越えてる場合。人格を否定する言葉を使う。長時間責め続ける。物に当たる。無視を何日も続ける。あんたを恐怖で支配しようとする。
これは、怒りの表現の範囲を、超えてる。
このパターンは、機嫌を取る取らない、という話じゃない。この関係が、あんたにとって安全かどうか、という話になる。
一人で判断せず、信頼できる人に相談してほしい。

9割がやらない逆の一手は、機嫌を取るのをやめて理由を聞くこと

じゃあどうするか。必死に機嫌を取る全員と逆をいく。

謝る前に、何が嫌だったかを聞く

具体的に言う。
とりあえず謝る、をやめる。何度も許しを求める、もやめる。代わりに、まず理由を聞く。
こう言う。何が嫌だったか、教えてほしい。ちゃんと理解したいから。
そして、理由を聞いた上で、自分に非があるなら、その部分について謝る。
9割の人はこれができない。怒ってる相手に、理由を聞くのは、怖いから。とにかく謝って、収めたくなる。
でも、理由がわからないまま謝るのは、謝罪じゃない。ただの、機嫌取り。
何に対して謝ってるのか、自分でもわからないまま謝ると、また同じことを繰り返す。そして、また謝る。この繰り返しになる。

言ってくれないなら、待つと伝える

理由を聞いても、言ってくれない場合。
別に、と言われる。自分で考えて、と言われる。
この時、必死に推測して、あれかな、これかな、と探るのをやめる。
代わりに、こう伝える。何が嫌だったか、わからないままだと、また同じことをしてしまうかもしれない。落ち着いたら、教えてほしい。それまで、待つね。
そして、実際に待つ。追いかけない。機嫌をうかがい続けない。自分の生活を、普通に送る。
なぜこれが効くか。察するゲームから、降りることになるから。
言わないと伝わらない、という当たり前を、行動で示す。この一手が、不機嫌でコントロールする構造を、崩す。

謝るべきことと、謝る必要がないことを分ける

もうひとつ、大事なこと。
何でもかんでも謝らない。
自分に非があるなら、謝る。でも、非がないことまで、謝らない。
たとえば、友達と会ったことで怒られた。これは、謝ることか。友達と会うのは、あんたの自由。もし彼が寂しかったなら、その気持ちは受け止める。でも、友達と会ったこと自体を、謝る必要はない。
連絡が遅れたことは、状況によっては謝る価値がある。でも、常に即レスしないことを、謝る必要はない。
この線引きを、自分の中で持つ。すべてを謝ってしまうと、あんたが常に悪い、という構造ができあがる。

なぜ機嫌を取ることが危険なのか

行動は、結果によって強化される

心理学で、行動は結果によって強化されると言われる。
不機嫌になる。すると、相手が必死になる。思い通りになる。この結果が、不機嫌になるという行動を、強化する。
逆に、不機嫌になっても、相手が動じない。理由を言わないと、伝わらない。この結果なら、不機嫌になるという行動は、減る。言葉で伝えるようになる。
機嫌を取り続けることは、不機嫌を強化してる。
機嫌を取らないことは、その行動にコストを与えること。コストが生まれると、別の方法を選ぶようになる。

察するゲームには、正解がない

もうひとつの心理。
何が嫌だったか言わずに、察してほしい。このゲームには、正解がない。
あんたが推測して、これですか、と聞く。違う、と言われる。じゃあこれですか。それも違う。
このゲームを続けると、あんたは疲弊する。そして、常に彼の地雷を探すようになる。
さらに、たまに正解すると、それが強化になる。次も探そう、となる。この間欠強化が、ゲームから抜けられなくさせる。
ゲームに参加しないことが、唯一の解決策。参加しなければ、ゲームは成立しない。

対等さを失うと、関係の質が変わる

もうひとつ、大事な話をする。
機嫌を取り続けると、対等さが失われる。
彼の機嫌が、二人の関係の天気になる。彼が晴れなら平和、彼が雨なら緊張。あんたは、その天気に合わせて生きる。
この状態では、あんたの感情が、後回しになる。あんたが傷ついても、彼の機嫌が優先される。
そして、この構造は、時間とともに固定される。固定されるほど、崩すのが難しくなる。
だから、早い段階で、対等さを守る必要がある。謝るべきことは謝る。でも、機嫌を取る立場には、なり続けない。

覚悟すべきリスク、機嫌を取るのをやめることの注意点

やめると、一時的に関係が悪化することがある

これははっきり言う。
機嫌を取るのをやめると、彼が余計に不機嫌になることがある。
今まで取ってくれてたのに、取ってくれない。この変化に、彼が反発する。
一時的に、関係が悪化する可能性がある。
でも、そこで折れると、元に戻る。むしろ、より強く機嫌を取らないといけなくなる。
この変化に、彼がどう反応するか。ここに、その関係の本質が出る。話し合いに応じてくれるなら、対等になれる可能性がある。より強く不機嫌になるなら、その関係を、見直す必要がある。

怒りの表現が、度を越えている場合

これは、特に大事な補足。
彼の怒り方が、度を越えてる場合。人格否定、長時間の詰問、物に当たる、恐怖を与える。こういう場合は、この記事の話とは、別の問題になる。
それは、怒りの表現の範囲を超えてる。
一人で判断しようとしないでほしい。信頼できる友人や家族に、状況を話してほしい。外の視点を入れることが、大事になる。
中にいると、これが普通なのか、自分が悪いのか、わからなくなる。だから、外の目が必要になるよ。

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