カップルのスケジュール共有が不安を消さない理由と断る逆張りの一手

目次

共有すれば安心できる、そう思っているから共有して、監視する側もされる側も苦しくなる

スケジュール共有を、提案された。
もしくは、既に共有してる。予定が全部見える。誰といるか、どこにいるか、何時に終わるか。
最初は、便利だと思った。会える日が調整しやすい。相手の忙しさもわかる。
でも、気づくと、確認してる。
今日の予定、誰と?

共有しても、不安の対象が増えるだけ

不安は、情報が足りないから生まれるんじゃない。
情報が増えると、新しい不安の材料が増える。
予定が見えなければ、今日何してるんだろう、と思うだけ。でも、予定が見えると、この飲み会は誰と?この予定、聞いてないけど?と、具体的な疑問が生まれる。
そして、予定に書かれてないことも、気になり始める。この空白の時間は何?この予定、急に消えたけど?
情報が増えるほど、確認する対象が増える。確認する対象が増えるほど、不安の種が増える。
共有は、不安を消さない。不安の焦点を、より具体的にするだけ。

見える化が、監視に変わる仕組み

もうひとつ、大事な仕組み。
最初は、便利だから共有する。予定を合わせるため。
でも、見えるものは、見てしまう。
そして、見てるうちに、確認が習慣になる。今日は何してるか。誰といるか。予定通りか。
この習慣が、監視に変わる。
本人に、監視してる自覚はない。ただ、気になるから見てるだけ。でも、頻度が増えると、実質的に監視になる。
そして、される側も気づく。この人、私の予定を全部見てる、と。
便利な機能が、いつの間にか、監視の道具になる。この変化は、じわじわ起きる。

スケジュール共有していた経験

共有して、確認が止まらなくなった経験

私も、パートナーとスケジュールを共有してた時期がある。正直に話す。
最初は、本当に便利だった。会える日を探すのが、楽になった。
でも、だんだん、確認が増えた。
彼の予定に、飲み会が入ってる。誰と?と気になる。書かれてない。聞くべきか、聞かないべきか。
(聞いたら、疑ってるみたいだよね)
だから、聞かない。でも、気になる。そして、当日、その飲み会がどうだったか、探るような質問をしてしまう。
共有する前より、気になることが増えてた。
予定が見えなければ、そもそも飲み会があることも知らなかった。知らなければ、気にすることもなかった。
情報が増えたことで、不安が増えた。

共有をやめた時、楽になった

ある時、彼から言われた。
最近、俺の予定気にしすぎじゃない?
え、そんなに?
自分では、気づいてなかった。でも、言われて振り返ると、確かに、彼の予定について聞くことが増えてた。
そして、話し合って、共有をやめた。
やめた後、どうなったか。
楽になった。
彼が何をしてるか、わからない。でも、それが普通だった。共有する前は、そうだったんだから。
そして、会える日の調整は、その都度聞けばよかった。それで、十分だった。
共有してた時の方が、不安だった。見えない方が、落ち着いてた。
この事実に、やめてから気づいた。

スケジュール共有の、四つのデメリット

確認が習慣化して、時間と精神を消耗する

ひとつ目のデメリット。
見えるものは、見てしまう。そして、見る習慣がつくと、やめられなくなる。
一日に何度も確認する。相手の予定が変わってないか。新しい予定が入ってないか。
この確認に、時間と精神力を使う。
そして、確認するたびに、何かしら気になることが見つかる。この予定は何だろう、この空白は何だろう。
確認が、不安を生み、不安が、確認を生む。この循環に、入る。

予定の書き方に、気を使うようになる

ふたつ目のデメリット。
される側の問題。
見られてると思うと、予定の書き方に、気を使うようになる。
異性の友人と会う予定を、そのまま書いていいか。書いたら、疑われるかもしれない。でも、書かなかったら、隠してることになる。
この葛藤が、生まれる。
そして、書き方を工夫するようになる。友人と、とだけ書く。名前を書かない。
すると、今度は、曖昧な書き方が、疑いを生む。
正直に書いても、曖昧に書いても、問題が起きる。この状態が、しんどい。

疑わなくていいことを、疑うようになる

みっつ目のデメリット。
情報がなければ、そもそも疑う対象がない。
でも、情報があると、その情報について考える。この予定、本当かな。この時間、何してたのかな。
知らなければ、考えることすらなかったこと。それを、考えるようになる。
そして、予定と実際の行動が、少しでもずれると、気になる。予定より遅く帰ってきた、予定になかった場所にいた。
これらは、共有してなければ、気づかないこと。共有してるから、気づく。そして、疑う。
情報が、疑いの材料になる。

断りにくい構造ができる

よっつ目のデメリット。
一度共有すると、やめようと言い出しにくい。
やめたい、と言うと、何か隠したいことがあるのか、と思われそう。
この構造が、共有を続けさせる。
そして、息苦しさを感じながらも、言えないまま、続く。
共有は、始めるのは簡単。でも、やめるのは難しい。この非対称性が、問題を長引かせる。

9割がやらない逆の一手は、共有を断る、もしくはやめると言うこと

じゃあどうするか。共有が透明性だと思ってる全員と逆をいく。

提案された時、正直に断る

具体的に言う。
提案されたら、断っていい。
こう言う。全部の予定を共有するのは、正直、少し息苦しいかも。会える日は、その都度相談する形じゃダメかな。
疑われそうで怖い、という気持ちは、わかる。でも、断ることは、隠すことじゃない。
9割の人はこれができない。断ったら、やましいことがあると思われる。この恐れが、断らせない。
でも、共有したくない理由は、やましさだけじゃない。プライバシーの感覚、息苦しさ、監視されたくない気持ち。これらは、正当な理由。
正直に、その気持ちを伝えていい。

既に共有してるなら、やめたいと伝える

既に共有してる場合。
やめたい、と伝えていい。
こう言う。予定を全部見えるようにしてから、お互い確認する頻度が増えた気がする。正直、少し窮屈に感じてる。やめてみない?
そして、理由を説明する。隠したいことがあるからじゃなく、確認することで逆に不安が増えてるから、と。
これは、私の実感でもある。共有してた時の方が、不安だった。
やめることで、楽になる可能性がある。この可能性を、伝えてほしい。

共有の代わりに、必要な連絡をする

もうひとつ、大事なこと。
共有をやめる代わりに、必要な連絡はする。
今日は帰りが遅くなる。今週末は予定がある。この程度の連絡は、する。
全部を見せなくても、必要な情報は、伝える。
これで、相手の不安も、ある程度は解消される。
共有をやめる、というのは、何も伝えないことじゃない。全部を常時見せる状態から、必要な時に伝える形に、戻すだけ。
この代替案を、一緒に提示すると、相手も納得しやすい。

なぜ共有が不安を消さないのか

不安の原因は、情報不足じゃない

心理学で、不安は情報の量だけでは解消されないことが知られてる。
不安の根っこにあるのは、関係への自信のなさ、過去の経験、自己肯定感。これらは、情報を増やしても、変わらない。
むしろ、情報が増えると、その情報を不安の材料に使ってしまう。
予定が見える。すると、その予定について不安になる。予定が見えなければ、そもそも不安になる対象がない。
情報を増やすことで不安を消そうとするのは、根本的な解決にならない。
不安の原因は、別のところにある。そこに向き合わないと、いくら情報を増やしても、不安は消えない。

監視は、信頼を育てない

もうひとつの心理。
信頼は、確認によって育つものじゃない。
確認して、問題なかった。この経験を積み重ねても、信頼は育たない。むしろ、確認しないと不安、という状態が、強化される。
信頼は、確認しなくても大丈夫、という経験から育つ。
確認できない状態で、相手が誠実に振る舞う。これを繰り返すことで、信頼が育つ。
常に確認できる状態は、この信頼を育てる機会を、奪ってる。
共有は、透明性を生むけど、信頼は生まない。この区別が、大事になる。

される側の自由が、削られる

もうひとつ、大事な話をする。
常に予定を見られてる状態は、行動の自由を、無意識に制限する。
この予定を入れたら、どう思われるかな。この人と会うって書いたら、心配されるかな。
この意識が、行動を変える。
実際には何も問題ない行動でも、説明が面倒だから、やめる。この積み重ねが、その人の生活を、狭くする。
そして、狭くなった生活は、いずれ不満になる。
共有は、監視する側だけでなく、される側の生活も、削っていくからね。

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