気性が荒い女は恋愛で損か、9割が隠すその性質を武器に変える一手

言い合いになって、勢いで別れを口にした。翌朝、後悔した。
また同じことをやってる。三回目。
検索窓に、気性が荒い、女、と打ち込むと、出てくるのは似たような答えばかり。
アンガーマネジメントを学びましょう。深呼吸して六秒待ちましょう。穏やかな女性が愛されます。
あれを全部やって、ダメだった側から書く。抑えようとする方向が、そもそも間違ってるのよ。

目次

穏やかになれというアドバイスが、なぜ効かないのか

六秒待った先で、何が起きたか

20代の頃、私は本気で自分を直そうとした。感情が上がったら数える。言い返さない。にこにこしている。
半年続いた。結果どうなったと思う?
彼の中で私は、何を言っても怒らない人になった。約束の時間に一時間遅れても、当日にドタキャンしても、へらっと笑って許す人。
そして三ヶ月後、私は何でもない場面で爆発した。彼が使ったコップを流しに置いただけで、家中に響く声を出した。
この人、私が我慢してたこと一個も知らないんだ
抑えるという方法の欠陥はここ。感情は消えない。移動して、貯まって、関係ないところで噴く。
しかも爆発した時、相手から見ればあなたは突然キレた女。積み上げてきた我慢は、証拠として一つも残っていないのよ。

気性が荒いのは欠陥じゃなく、反応速度が速いだけ

気性が荒いというのは、感情の量が多いんじゃない。感情から言動までの距離が短いだけ。
穏やかだと言われる人も、同じ量の怒りを持ってる。ただ、頭の中で一度加工してから出す。加工する時間が長いから、外から見て静かに見える。
どっちが正しいって話じゃないの。
加工しない人には、加工しない人にしかできない戦い方がある。世間はそれを教えない。ひたすら加工しろとしか言わないから、みんな不器用な模倣をして自滅する。

男は怒る女を嫌うんじゃない、読めない女を嫌う

捨てられる人と、大事にされる人の分かれ目

気性の荒さそのもので嫌われた人を、私はほとんど見ていない。別れの原因になっているのは、いつ怒るか分からないこと。
男の側の証言を並べると、驚くほど一致してる。地雷の場所が分からないのがきつい、何が原因か言ってくれないから対処できない。
怒られること自体は、実は耐えられるのよ。耐えられないのは、予測できない中で毎日を過ごすこと。
逆に言えば、地雷の位置さえ開示されていれば、荒さは受け入れられる。ここが分岐点。

私が地雷を先に開示した時、関係が変わった話

30を過ぎてから、一つだけ実験した。付き合って早い段階で、自分の怒るポイントを先に全部言う。
私が言ったのはこう。連絡なしで予定が変わると、私は怒る。それと、話してる途中で画面を見られると、かなりくる。他のことは大体平気。
言った瞬間の彼の顔、忘れられない。ほっとしてたのよ。
その後の三年、大きな喧嘩は数えるほどしかなかった。私が変わったんじゃない。彼が地雷を踏まなくなっただけ。
9割の女は、これを言わない。言ったら重い女だと思われる、面倒な人だと思われる、と怖がるから。
だから彼らは手探りで歩いて、踏んで、怒られて、疲れて、去っていく。開示しないという優しさが、いちばん残酷な結果を生んでる。

誰もやらない一手、怒りの取扱説明書を先に渡す

実際に伝える中身

やることは三つだけ。
一つ、怒るポイントを三つに絞って伝える。全部言わない。多すぎると相手の処理能力を超えるし、地雷原に見える。本当にきついものだけ選ぶ。
二つ、怒った時の自分の状態を説明しておく。私は怒ると声が大きくなる。でも十分で戻る。追いかけてこなくていいから、放っておいて。この一文があるだけで、彼の対処コストが激減する。
三つ、怒らないことも伝える。予定が遅れるのは全然平気、返信が遅いのも気にしない。
三つ目が効くのよ。禁止事項だけ並べると、支配してくる人に見える。許容範囲を同時に見せると、対等な取引の話になる。

なぜ先に渡すと、荒さが魅力に変わるのか

心理の話をする。人が怖いのは、危険そのものより、危険の所在が分からない状態なの。
場所が分かっている崖の横は歩ける。どこに穴があるか分からない野原は歩けない。同じ危険度でも、体感が全然違う。
説明書を渡した瞬間、あなたは扱いにくい人から、扱い方が分かる人に変わる。
それと、もう一つ。感情の起伏が大きい人には、加工しない分だけ濃い喜怒哀楽が出る。怒る時に本気で怒る人は、喜ぶ時にも本気で喜ぶのよ。
穏やかな人の八十点の笑顔より、荒い人の百二十点の笑顔の方が、記憶に残る。これは私が男性側から何度も聞いた話。
あなたの資産は、感情の振れ幅の大きさ。振れ幅を潰そうとするから、平坦でつまらない人になっていくの。潰すんじゃなく、方向を示す。

覚悟すべきリスク

この開示で、離れていく人はいる。
面倒くさいと判断して、その時点で引く男。感情の波を扱えないタイプの人。
でもね、その人たちは半年後にどのみち去るのよ。私は隠して付き合って、隠しきれなくなって捨てられる経験を三回した。
先に言って去る人と、後から知って去る人。かかった時間が違うだけで、結果は同じ。だったら早い方がいい。
それと、開示は免罪符じゃない。言ったからといって、何をぶつけてもいいわけじゃないから。ここを間違えると、ただの厄介な人で終わる。

爆発した後の三十分で、関係の寿命が決まる

謝らない、正当化もしない

言い過ぎた後、9割がやるのは二択。全面的に謝るか、あんたが悪いと正当化するか。
どっちも悪手なの。
全面謝罪は、その場を収めるだけで何も解決しない。しかも繰り返すと、謝罪の価値がなくなる。ごめんが口癖の人の、ごめんを信じる人はいない。
正当化は、彼の中に反論の記憶を積む。次の喧嘩の弾になる。
私が勧めるのは分離。言い方は謝る、中身は謝らない。
あの言い方は悪かった。でも、連絡なしで予定変えられたのが嫌だったのは本当。
これだけ。感情の正当性は守ったまま、形式の非だけ認める。

怒った理由を、翌日に一行で送る

そしてもう一手。落ち着いた翌日、短く送る。
昨日怒った理由、今考えると、軽く扱われた気がしたからだった。
自己分析を差し出すのよ。これをやる女がほぼいない。
効果は二つ。彼の中で、あなたが感情を制御できない人から、感情を観察できる人に変わる。
それと、次に同じ場面が来た時、彼が先に気づけるようになる。ああ、これは軽く扱われたと感じるやつだな、と。
学習可能な相手になれるかどうか。ここが、荒い女が長く愛されるかどうかの分岐点なの。

直そうとするほど、あなたの武器が消えていく

穏やかな女の市場で戦わない

穏やかで、優しくて、いつも笑顔。この市場は競争率が高すぎる。あなたが半年かけて八十点の穏やかさを手に入れたところで、生まれつき百点の人が横にいるのよ。
勝てない場所で戦うのをやめなさい。
感情が濃い女を求めてる男は、確実にいる。何を考えているか分かる相手といたい、本音でぶつかれる相手がいい、というタイプ。彼らにとって、穏やかで読めない女の方が地獄なの。
数は少ない。でも、あなたを選ぶ理由がはっきりしてる分、簡単には離れない。

抑えるべきものと、出していいものを仕分ける

全部出せという話じゃないから、そこは誤解しないで。
出していいのは、相手の行動への怒り。連絡がない、約束が守られない、雑に扱われた。これは伝えていい。伝えないと直らないから。
出してはいけないのは、人格への攻撃。あなたはいつもこうだ、そういうところが最低、といった一般化。これは怒りじゃなくて破壊なのよ。一度言われた側は覚えてる。何年でも。
私はここを間違えて、一人失った。行動を責めるはずが、人格を否定してた。あの時の彼の顔を思い出すと、今でも息が詰まる。
線はここ。何をされたのが嫌だったかを言う。どういう人間かは言わない。

荒さを消すな、位置を教えろ

気性が荒いことで悩んでる時点で、あなたはもう自分を観察できてる。
観察できる人は、扱い方を人に説明できる。説明できれば、荒さは欠陥から仕様に変わる。
今夜やることは一つ。自分が本気で怒るポイントを、三つだけ紙に書き出しなさい。
書けたら、次に会った時に伝える。重いと思われるかも、と怖くなるだろうけど、隠したまま踏まれて爆発する日の方が、百倍重い。
穏やかになろうとして失敗し続けた十年より、荒いまま説明書を渡した三年の方が、私にはずっと価値があった。
消す努力をやめた日から、恋愛は楽になるから。

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