スマホの画面に、知らない女の子の顔。
握手会の日程を確認してる横顔。私との予定より先に、その日程が押さえられてる。
この人、私といる時より楽しそうな顔して
そう思った瞬間に、何かが冷えた。
理解ある彼女でいましょう、が最悪の助言な理由
我慢は貯金じゃなく、利子つきの借金
世間はこう言う。趣味に嫉妬するのは器が小さい、恋愛対象じゃないんだから気にするな。
9割の女がこれを飲み込む。笑顔で送り出して、グッズが増えても何も言わない。
無理なのよ。冷めるという感覚は、意志で消せるものじゃないから。
蓋をした分は消えずに残る。そして、全く関係ない場面で出てくる。
理解ある彼女を演じきった。そして三年目に、彼がライブのために私の誕生日をずらそうとした瞬間、家中に響く声を出した。
彼から見れば、突然キレた女。三年ぶんの我慢は、証拠として一つも残っていないのよ。
冷めるという感覚は、嫉妬とは別物
ここを分けないから、話がこじれる。
嫉妬は、取られたくないという感情。冷めるは、この人に惹かれなくなっていく現象。方向が真逆でしょ。
アイドル好きの彼氏に対して起きているのは、多くの場合、後者なのよ。
恋敵として見ているんじゃない。彼がその子に向けている表情、注ぐ金額、割いている時間。それを見た時に、自分の中の彼の像が変わっていく。
つまり、相手の女が問題じゃないの。彼の振る舞いが、あなたの中の評価を下げてる。
冷めた原因を、正確に特定する
金か、時間か、表情か
何に冷めたのかを一つに絞りなさい。全部が嫌なんじゃないはずなのよ。
金の場合。デート代は割り勘なのに、グッズには数万使う。この非対称が効いてる。
時間の場合。あなたとの予定より、イベントの日程が優先される。連絡が返ってこない日がある。
表情の場合。これが一番きつい。あなたに見せたことのない顔を、画面に向けてる。あの光景は、金や時間の問題より深く刺さる。
それと、態度の場合。あなたの外見をアイドルと比較する発言をする。これは趣味の問題じゃなく、単に失礼なだけ。分けて考えて。
趣味そのものが嫌なのか、優先順位が嫌なのか
もう一段階、分ける。
彼がアイドルを好きなこと自体が生理的に無理なのか。それとも、あなたより優先されている扱いが嫌なのか。
後者なら、まだ交渉できる。優先順位の話だから。
前者なら、正直に言うけど、この関係は難しい。趣味を変えろという要求は、人格を変えろというのと同じだから。
私の場合は後者だった。彼がその子を好きなのは平気だった。私の誕生日より優先されたことが、無理だった。
自分がどっちなのかを知らないまま、漠然と冷めたと言い続けると、彼にも伝わらないのよ。
誰もやらない一手、否定せずに、序列だけを要求する
実際に口にする言葉
今日いちばん持ち帰ってほしいところ。
9割の女がやるのは二択。黙って耐えるか、趣味そのものを責めるか。
責めた瞬間に負けなのよ。アイドルなんかのどこがいいの、いい歳して、といった言葉を一度でも出すと、彼はあなたを敵として登録する。そして隠すようになる。隠されると、あなたはもっと不安になる。悪循環でしょ。
代わりにこう言う。
好きなのは全然いい。でも、私との予定より先にライブの日程を押さえられるのは、正直きつい。
これだけ。趣味は一切否定していない。要求は序列だけ。
言った後に、だから行くな、を続けない。制限じゃなく、順番の話で止める。
なぜ、否定しない方が要求が通るのか
人は、自分の好きなものを否定されると、その対象への執着を強めるのよ。守らなきゃいけない対象になるから。
禁止された趣味ほど、隠れて熱が上がる。これは何にでも当てはまる。
逆に、肯定された上で順番だけを要求されると、防御が発動しない。守る必要がないから、素直に聞ける状態になる。
それと、要求の内容が具体的なのが効くのよ。趣味をやめてほしい、は実行不可能。私の予定を先に確認してほしい、は実行可能。
人は、実行できる要求だけを実行する。当たり前の話だけど、9割の女は実行不可能な要求を投げて、通らずに終わってる。
覚悟すべきリスク
これを言うと、面倒くさい彼女だと思われる可能性がある。
理解のある彼女という評価を、その日で失う。そして、隠す方向に走る男もいる。
それと、彼が本当にアイドルを最優先にしている場合、順番を変えないという答えが返ってくる。あれはきつい。
でも、それが答えなのよ。三年黙って、三年目に爆発するより、今日聞いた方がいい。私は三年払った。三年ぶんの何かを、あの一回の爆発で全部失った。
冷めた気持ちを、そのまま伝える一手
嫉妬してるとは言わない
もう一つ渡しておく。序列の話をしても変わらない場合。
次に伝えるのは、冷めているという事実そのもの。
やってはいけないのは、嫉妬してると言うこと。あれを言うと、彼の中で話が可愛い焼きもちに変換されるのよ。しかも、少し嬉しがられる。全然嬉しくない状況なのに。
言うのはこう。最近、あなたに対する気持ちが薄くなってきてる自覚がある。
これだけ。原因の説明を長くしない。
なぜ効くか。男が最も反応するのは、失う可能性が具体的に見えた時なのよ。嫉妬してる、では動かない。心が離れかけているという情報は、種類が違う。
言った後は追撃しない。返ってくる反応で、その関係の答えが出るから。慌てて予定を調整してくるか、そっか、で流すか。
やってはいけない対抗策
それと、絶対にやらない方がいいことを三つ書いておく。
一つ、こちらも別の男に興味があるふりをする。対抗の嫉妬は、必ず本物の亀裂に育つ。
二つ、グッズを捨てる、隠す。これは関係の終わりを自分で押すボタンなのよ。
三つ、アイドル本人を侮辱する。彼女に罪はないし、その言葉は彼の中であなたの人格評価として残る。
攻撃したくなる気持ちは分かる。私も一度、彼の目の前で、こんな子のどこがいいのか分からない、と言った。あの時の彼の顔を思い出すと、今でも息が詰まる。
別れを考えていい、二つの条件
金と、比較
はっきり書いておく。趣味の範囲を超えている場合がある。
一つ、生活が破綻する金額を使っている。貯金がない、借金がある、それでも課金が止まらない。これは趣味じゃなく依存の領域。将来の話ができない相手と、続ける意味を考えた方がいい。
二つ、あなたの外見や振る舞いを、アイドルと比較する発言をする。もっと痩せたら、こういう髪型にしたら、といった言葉が出るなら、それは趣味の問題じゃなく、あなたを別の誰かの代替として見ているということ。
この二つがあるなら、我慢の対象じゃない。
それ以外なら、共存を狙う
逆に、この二つがないなら、意外と共存できるのよ。
決めるのは順番と、量の上限。月にいくらまで、あなたとの予定を先に確保する、この二つだけを合意しておく。
細かいルールを増やすと、破られた瞬間に関係ごと壊れる。二つだけ。
実際、この形で落ち着いた例を何組も見てきた。趣味を認められた男は、意外と素直に順番を守るのよね。

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