デートがご飯だけでつまらない場所を変えても9割が退屈な理由

今日もいい店だった。料理も美味しかった。
店を出て、駅まで歩いて、じゃあまた。
帰りの電車で思う。今日、何かあった?
三回目も四回目も、食べて解散。会話は途切れないのに、何も動いていない。
世間の答えは決まってる。デートプランを変えましょう、映画や水族館を提案しましょう、と。
私は言う。場所を変えても、同じ退屈が待ってるだけだよ。

目次

つまらないのは、ご飯のせいじゃない

場所を変えた人が、翌月に同じ検索をしている

水族館に行った。映画を見た。夜景も見た。
それでも帰りの電車で、同じことを思ってる人が本当に多い。
理由は単純で、退屈の原因が場所じゃなく、二人の間で何も交わされていないことにあるから。
会話の中身が変わらない限り、どこに行っても同じなんです。魚を見ながら近況報告をするか、パスタを食べながら近況報告をするかの違いでしかない。

ご飯だけデートが退屈になる、本当の理由

食事の場の会話は、情報交換になりやすい。
最近どう、仕事忙しい?、この店美味しいね。
どれも相手の外側の話。内側に一度も触れていない。
情報交換は、関係を一ミリも進めない。相手の内側に触れた会話だけが、次の段階を作るので。
四回ご飯を食べて何も動かないのは、四回とも外側の話しかしていなかったから。

逆の一手、場所じゃなく、質問を一つだけ変える

次のご飯で、一つだけ深い質問を持ち込む。
「今までで一番、人生変わったなって思った瞬間ってある?」
仕事を辞めたくなったことがあるか、でもいい。子どもの頃に何が怖かったか、でもいい。
一つでいい。それ以外は、いつも通りの会話で構わない。
これが効くのは、人が自分の内側を話した相手を、特別扱いし始めるから。
話した側が、勝手に距離を縮めるんだよ。あなたが何かをしたわけじゃないのに。
同じ店、同じ時間。でも帰り道の空気が、明らかに変わってる。

覚悟すべきリスク

浅い話しかしたくないタイプだと、引かれる。
引かれたら、それも情報です。この人とは深くならない、と四回目で分かる。
一年かけて分かるより、はるかに安い。

ご飯だけを繰り返す相手の頭の中

失敗しないコースを、選び続けている

ご飯は失敗しない。天気に左右されない。会話が途切れても、食べていれば間が持つ。
つまり相手は、安全策を取り続けてる。
これは無関心とは限らない。あなたを失いたくなくて、外さない選択肢を選び続けている場合がある。
慎重さが、退屈として表に出てるだけ。

もう一つ、あなたと何をしていいか分からない

相手はあなたの好みを知らない。聞けていない。
だから無難にご飯。
これも無関心じゃなく、情報不足。あなたが何を楽しいと思う人なのか、相手の中にデータがないだけ。
そしてそのデータは、あなたが渡さない限り、相手には永遠に届かない。

見分け方は、会計の後の時間

判定に使うのは、ご飯の中身じゃなく、ご飯が終わった後。
会計を済ませた後、相手が時間を延ばそうとするか。まだ時間ある?が出るか。駅までの道を、ゆっくり歩くか。
延ばそうとするなら、ご飯は口実で、あなたと過ごしたいほう。
三回連続で即解散が続くなら、そこは冷静に見る。ご飯以外の時間を持つ意思が、薄い可能性があるので。

私が半年、退屈を隠して笑っていた話

毎回いい店、毎回同じ帰り道

以前、半年間ずっとご飯だけのデートをしていた相手がいた。
毎回ちゃんとした店を予約してくれる。料理の話も上手い。感じは良かった。
でも私は、正直言って退屈だった。
言えなかったんだよね。せっかく予約してくれたしって。
毎回ニコニコして、美味しいねって言って、駅で手を振った。
帰りの電車では、毎回同じ独り言。今日も何もなかった、って。

相手は、正解だと思い続けていた

半年経って、ようやく言った。
「ご飯以外のことも、してみたいんだけど」
返ってきた言葉に、力が抜けた。
え、ご飯好きなんだと思ってた。毎回すごく楽しそうだったから、と。
私が隠していた退屈を、相手は満足として受け取ってた。だから同じことを繰り返してた。
悪いのは相手じゃなかった。私が、半年間フィードバックを一つも渡していなかった。
退屈を隠した半年が、退屈を延長してたんだよ。

言ってから変わった、たった一つ

そこからは、ご飯の後に一つだけ足すようになった。
大きなことじゃない。食後に少し歩くとか、近くの本屋に寄るとか。
それだけで、帰りの空気が別物になった。あの半年、何をしてたんだろうと今でも思う。

提案の仕方を変える。行きたい場所を言わない

どこか行きたい、は相手への丸投げになる

提案しましょう、と世間は言う。それ自体は正しい。
ただ、どこか行きたいね、では相手に考えさせるだけ。
考えた結果、相手はまた無難なご飯を選ぶ。失敗しないから。

逆の一手、ご飯の後に、三十分だけ足す

「この後、三十分だけ歩きたい」
大きな提案じゃない。三十分。断られにくい分量。
仕組みはこう。座って向き合う会話と、並んで歩く会話は、別物なんです。
並んで歩く時、人は本音が出やすい。目を合わせなくて済むから。
しかも食事で温まった状態で歩く。だから食事の前じゃなく、後。
ご飯の後に三十分の空白を作るだけで、会話の種類が切り替わる。

もう一つ、夜を昼にずらす

夜のご飯は、帰るがゴールになる。終電、明日の仕事、遅くなるから。
昼にすると、ご飯の後に時間が自動的に発生する。
その時間を、相手は埋める必要が出てくる。
「次、昼にしませんか」
この一言で、ご飯を食べて解散という前提が壊れる。
世間はディナーがロマンチックだと言うけど、ご飯だけで終わる相手にディナーを続けるのは、退屈の延長でしかない。

この一手のリスク

昼にしたのに、それでも食べて解散が続くなら、それはもう相手の意思。
答えが出る。出るのは、悪いことじゃない。

つまらないと、相手に言う

言わずに離れる人が、9割

退屈だから、なんとなくフェードアウト。
相手は理由を知らないまま。何が悪かったのか分からないまま、次の人にも同じことをする。
もったいないでしょ。相手は変えられたかもしれないのに、変える機会を一度も渡されていない。

逆の一手、責めずに、感謝と事実だけを言う

「毎回お店選んでくれるの嬉しいんだけど、私たちいつもご飯で終わるの、ちょっともったいないなって思ってる」
相手を責めていない。感謝を先に置いて、事実を言っている。
これが刺さるのは、相手が初めて、現状が正解じゃないと知るから。
修正できる人なら、次から修正する。修正しない人なら、そこで分かる。
どちらに転んでも、退屈からは抜けられる。

言った後の反応で、判断する

じゃあ次どうする、と乗ってくるなら進む。
ご飯でいいじゃん、で流されるなら、この人はあなたに合わせる気がない。
一回の会話で、それが分かる。半年隠して笑い続けるより、はるかに速い。

長く付き合っている二人の、ご飯だけ

マンネリの正体は、慣れじゃなく省略

付き合って長い、あるいは夫婦。ご飯だけになるのは、慣れというより省略。
お互いを知り尽くしたと思って、質問をやめた。
でも人は変わり続けてる。三年前の相手と、今の相手は、別人と言っていいくらい違う。
知ってるつもりで話している限り、今の相手には一度も会っていない。

逆の一手、知ってるはずの相手に、初対面の質問をする

「最近、何してる時が一番楽しい?」
これを、三年ぶりに聞く。
知ってるつもりの答えと違うものが返ってきた時、そこから会話が動く。
意外と、全然知らない答えが返ってくるんだよ。あの時の私がそうだったように。

怪しまれても、聞く

なんで急に?と言われることはある。
それでも聞く。怪しまれるほど質問していなかった、という事実のほうが問題なので。

つまらないデートを、続けてはいけない場合

ご飯だけ、その後に何もない、が半年続く

会話を変えても、三十分足しても、昼にしても、何も変わらない。
この状態が続くなら、相手は関係を進める気がない可能性を見る。
都合のいい食事相手として、あなたを保っているだけかもしれない。
逆に、あなたが相手をそう扱っているなら、それは常識の逆じゃなく倫理の逆。ここは動かさない。

三回で、判断する

質問を変える。三十分足す。昼にずらす。
三回試して何も変わらないなら、それは相手の意思です。
つまらないと思いながら続ける一年より、三回で判断するほうが軽い。
そして判断した人だけが、次に会う人に同じ退屈を持ち込まない。

退屈は、動く合図

つまらないと感じた瞬間に、関係は止まっている

退屈は、あなたの性格の問題じゃない。関係が止まっているというサイン。
サインが出ているのに笑って隠すと、相手はそれを正解として学習する。
私が半年かけてやったのが、まさにそれ。

次のご飯で変えるのは、ひとつだけ

会計の後に、三十分だけ歩きたいと言う。
9割は今夜も、いい店で美味しいものを食べて、駅で手を振って、帰りの電車で退屈を数えてる。
その中で一人だけ、三十分足した人が、次の週には違う場所に立ってる。

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