恋人気分は味わいたいけど付き合えない。9割が待つ側で消える

その言葉を聞いた瞬間、頭の中で二つの声がぶつかったでしょ。
え、それって都合よく扱われてる?
でも、嫌われてはいないってことだよね
どういう心理なのか。待てば変わるのか。
世間の答えは決まってる。キープされているだけです、離れましょう。あるいは、時間をかければ本気になりますよ、と。
どちらも半分しか当たってない。私が言うのは別のこと。
その言葉は、断りじゃなく条件提示なんだよ。条件を出された側は、条件を出し返していい。

目次

この言葉を、拒絶として受け取らない

付き合えないと、あなたが嫌だは全く違う

恋人気分は味わいたい。これは、あなたと過ごす時間を望んでいるという意味。
付き合うのは今はいい。これは、関係の名前と責任を持ちたくないという意味。
この二つは矛盾していない。相手が拒否しているのは、あなたではなく、交際という枠のほう。
ここを混同して、私は求められていないと落ち込む人が多すぎる。落ち込む必要はない。ただし、喜ぶ必要もない。

今はいい、の中身を分解する

今はいい、と言う人の内訳は、だいたい三つ。
一つ目、直前の恋愛で消耗していて、責任を負う余裕がない。
二つ目、仕事や生活が不安定で、恋人という役割を果たせないと思っている。
三つ目、他にも候補がいて、決めたくない。
最初の二つは時間で変わる。三つ目は変わらない。
そして、この三つは本人の言葉だけでは見分けられない。三つ目の人ほど、最初の二つを理由として使うので。

逆の一手、返事をその場でしない

言われた直後にやることは、受け入れることでも拒否することでもない。
「そっか。ちょっと考える」
これで終わらせて、その日は帰る。
なぜか。この言葉を出す人は、相手が受け入れるか、傷ついて去るかの二択しか想定していないので。
考えると言われると、想定外の反応になる。そして相手の中で、あなたが検討する側に立った事実が残る。
条件を出されて即答しない人は、簡単じゃない相手として記憶される。ここが最初の分岐点なんだよ。

覚悟すべきリスク

考えている間に、相手が離れる可能性はある。
ただ、その程度で離れる相手なら、受け入れていても遅かれ早かれ同じでしょ。
即答を避けたことで消える関係は、最初から続かない。

受け入れる場合、条件を出し返す

黙って受け入れる人が、一番先に消耗する

分かった、それでいいよ。
9割がこう答える。関係が終わるのが怖いから。
そして半年後、限界が来る。
理由は簡単で、名前のない関係には終わりがないから。進展もないかわりに、区切りもない。ずっと同じ場所で、少しずつ削られていく。
そして、あなたが不満を言った時、相手はこう言う。最初にそう言ったよね、と。
その通りなんだよ。だから最初に黙って受け入れてはいけない。

逆の一手、期限だけを設定する

やることは、条件を跳ね返すこと。ただし、要求を増やさない。
「いいよ。ただ、今はいいってことは、いつかは考えるってことでしょ。半年後にもう一回聞くね」
これだけ。
関係を拒否していない。要求もしていない。期限だけを置いた。
仕組みはこう。今はいい、という言葉には、いつかがある。相手が自分でそう言った。だから、いつかを聞く権利がこちらに発生してる。
そして期限を切ると、相手の中で時計が動き始める。名前のない関係は、無限に続けられると思っているから成立するので。終わりが見えた瞬間、相手は考え始める。

この一手が効かない相手

期限の話をした時に、露骨に嫌がる、話をそらす、そんなの決められないと言う。
これは三つ目のパターン、他にも候補がいて決めたくない人です。
半年待っても変わらない。ここで見えたなら、収穫として受け取ってほしい。

恋人気分を、どこまで渡すか

全部渡す人が、一番早く飽きられる

恋人と同じことを全部する。頻繁に会う、毎日連絡する、家に泊まる、記念日を祝う。
これをやると、相手は付き合う理由を完全に失う。
名前をつけなくても全部手に入るなら、名前をつける動機がどこにある?
好意を出し惜しめという話じゃない。相手が求めているものを全部先に渡すと、交渉の余地が消えるという話。

逆の一手、渡すものを、意識的に一つだけ残す

何を残すかは人によるけど、私が勧めるのは優先順位です。
相手からの連絡に、必ずしも合わせない。予定を先に埋めておく。
「その日は無理。来週なら空いてる」
恋人なら調整する場面で、調整しない。
これが効くのは、相手が恋人気分と引き換えに、恋人としての優先権も無意識に期待しているから。
そこが手に入らないと、初めて名前の必要性に気づく。名前がないから優先されないのか、と。

やりすぎると、駆け引きが目的になる

毎回断る、わざと連絡を遅らせる。これは操作です。
本当に予定がある時だけ、素直に断る。ただ、相手のために予定を空けておくことをやめる。
それだけで十分に伝わる。

私が二年、名前のない関係を続けた話

いつか変わると思って、全部合わせた

昔、まったく同じことを言われた。
今は付き合えないけど、一緒にいたいと思ってる、と。
私は嬉しかった。嫌われていないと分かったから。そして、いつか変わると信じた。
だから全部合わせた。連絡が来れば返す。会いたいと言われれば行く。予定は常に空けておく。
恋人みたいなことを全部して、恋人という言葉だけがなかった。

二年目に、友達に言われた一言

二年経った頃、友達に近況を話した。
返ってきたのは、なんで待ってるの、だった。
その時、初めて説明できないことに気づいた。
いつか変わるって信じてる、と言おうとして、口が動かなかった。二年間、何一つ変わっていなかったから。
(あれ、私、何を待ってたんだっけ)

期限を言った日に、全部が終わった

その週に、彼に言った。三ヶ月後にもう一度聞く、と。
彼の反応は、今でも覚えてる。困った顔をした。
そして、そういうの決めたくない、と言った。
その瞬間、二年分の答えが出た。今はいい、じゃなかった。ずっといい、だった。
悔しかったけど、二年経ってようやく質問できたことのほうが、我ながら情けなかった。
期限を切ることを、私は二年間怖がってた。切った瞬間に終わると分かってたから。
そして本当に終わった。でも、あの日に切っていれば、失うのは二ヶ月で済んだ。

待つと決めるなら、待ち方を変える

待つのは悪くない。ただ、止まって待たない

相手のことが本当に好きで、半年待つと決めた。それは選択として成立する。
問題は、待っている間に自分の生活を止めること。
他の出会いを全部断る、予定を空けておく、連絡を待ち続ける。
この状態で半年経つと、相手の存在が自分の中で肥大化する。そして、判断ができなくなる。

逆の一手、待ちながら、他の可能性を閉じない

名前のない関係なので、こちらにも義務はない。
他の人と会っていい。誘われたら行っていい。
これは仕返しでも駆け引きでもなく、対等さの話です。相手が枠を作らないと決めたなら、その自由は両方にある。
そして実際に他の予定が入ると、あなたの態度が自然に変わる。余裕が出る。
相手はそれを感じ取る。名前のない関係が、初めて相手にとってもリスクになる瞬間。

隠さない、嘘をつかない

他の人と会っていることを、わざわざ報告する必要はない。
でも聞かれたら正直に答える。隠して駆け引きにすると、そこから全部が濁るので。

この関係を、続けてはいけない場合

相手に交際相手や家庭がある場合

恋人気分だけ、という言葉が出る背景に、既に相手がいるケースがある。
この場合は、期限も交渉も存在しない。降りる一択。
常識の逆はやる。倫理の逆はやらない。ここは一切動かさない。

体の関係だけが先に進む場合

恋人気分という言葉が、実質的に一方だけの都合になっていないか。
会う場所が家だけ、連絡は夜だけ、外に一緒に出ない。
この三つが揃っているなら、それは今はいいではなく、最初から名前をつける気がない関係です。
言葉ではなく、行動の内訳で判断してほしい。

自分が傷ついていることに、気づけなくなった時

一番危ないのは、傷を数えなくなること。
最初は嫌だったことが、平気になっていく。これは慣れじゃなく、感覚が鈍っているだけ。
週に一回、自分に聞いてほしい。この関係、友達に説明できる?
説明できなくなっていたら、そこが降りどきです。

条件を出された側は、条件を出していい

受け入れるか去るか、の二択にしない

この言葉を言われた人は、たいてい二択で考える。飲むか、離れるか。
でも三つ目がある。飲むけど、条件をつける。
相手が関係の形を決めたなら、期限はこちらが決める。それで対等になるよ。

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