バイト先の片思いの相手が辞める前に最終日に動く9割が消える

シフト表の隅に、退職予定日が書いてあった。
来月の、あの日まで。
あと何回、同じシフトに入れる?
数えたら、四回だった。四回で、何ができるっていうんだろう。
世間の答えは決まってる。最後のチャンスです、送別会で連絡先を聞きましょう、最終日に伝えましょう、と。
ただ私の経験からいうと最終日と送別会は、一年で一番動いちゃいけない日なんだよ。

目次

辞めることは、終わりじゃなく条件の解除

同じバイト先だったから、動けなかった

なぜ今まで動けなかったのか。
断られたら、次のシフトで顔を合わせる。他のバイト仲間に広まる。気まずくて店に行きづらくなる。
全部、同じ職場だから発生していたリスクでしょ。
辞めるということは、その壁が消えるということ。断られても、もう会わない。噂も立たない。
今までで一番リスクが低い状態が、これから来る。ここを読み違えている人が多すぎる。

毎週会えていた期間に、何が起きたか

会えなくなるのが怖い。分かる。
でも振り返ってほしい。毎週会えていたこの半年で、何が起きた?
何も起きてない。
会えることと、関係が進むことは別なんです。むしろ会える環境が、動かない言い訳になってた。
また来週会えるから、今日は言わなくていい。この積み重ねが、今の状況を作ってる。

逆の一手、退職日をゴールにしない

やることは、目標の置き直し。
辞めるまでに何とかしよう、じゃない。辞めた後から始める。
そのために辞める前にやることは、一つだけ。バイト先の外に、線を一本残すこと。
残り四回のシフトは、そのために使う。告白のためじゃない。

覚悟すべきリスク

辞めた後は、接点が完全にゼロになる。
線を残せなかった場合、本当に終わる。だからここだけは、辞める前に必ず済ませる。

最終日と送別会で動く人が、その他大勢になる

最終日は、相手にとって情報が多すぎる日

全員が声をかける。お疲れ様でした、寂しくなります。
あなたの言葉は、十人の言葉の中に混ざる。
しかも相手は、その日を無事に終えることに集中してる。感情を受け取る余裕がない。
一番伝えたい日が、一番伝わらない日。

送別会での告白は、最悪の一手

酒が入っている。周りに人がいる。相手は主役として、全員に感じよく振る舞う義務がある。
そこで告白されたら、相手はどう返す?
その場を収めるための返事しか出せない。
しかも翌日には、酒のせいとして処理される可能性が高い。逃げ道が用意された場所で、本気の話をしても届かないので。

逆の一手、辞めると知った直後、まだ誰も動いていない時期に動く

狙うのは、退職が伝わってから一週間以内。
まだ送別ムードになっていない、あの中途半端な時期。
みんなが言うのは、寂しくなります。
あなたが言うのは、これ。
「辞めるんですね。次、何するんですか」
前の話をする。寂しがらない。
効く理由は、辞めることを決めた人が、過去より未来の話をしたがっているから。
寂しがられるより、応援されたい。でもバイト先では次のことを話しづらい。その話を聞ける相手が一人だけいたら、確実に残る。

私が送別会で何も言えず、三週間後に負けた話

四回のシフトを、全部無駄にした

学生の頃、バイト先の一つ上の人を好きだった。
辞めると聞いてから、シフトが被ったのは四回。
毎回、今日こそ何か言おうと思ってた。毎回、言えなかった。
また次のシフトで言えばいいって、四回全部でそう思った。四回目は、次がなかったのに。

送別会で、私が言えた言葉

最後の飲み会。隣の席を狙った。取れなかった。
帰りに連絡先を聞こうと決めてた。言えなかった。
言えたのは、お疲れ様でした、だけ。
その人は笑って、ありがとう、頑張ってね、と言った。十人が同じことを言って、同じ返事をもらってた。私もその中の一人だった。

三週間後に動いた子が、持っていった

半年後、別のバイト仲間から聞いた。あの人、うちの店の子と付き合ってるらしい、と。
その子は、退職から三週間後にLINEしてた。
新しいバイトどうですか、じゃない。辞める前に教わった仕事のやり方について、聞いたらしい。
三週間後。私が余韻に浸ってぼんやりしてた時期に
私は最終日に全部を使い切った。彼女は最終日を素通りして、後で一本だけ送った。
差はそれだけだった。

連絡先を、送別会で聞かない

みんなと一緒の交換は、みんなと同じ扱いになる

送別会でグループごと交換する。全員で一斉に。
これ、ゼロと同じです。
相手のスマホに十人分の連絡先が入って、どれも開かれない。あなたはその十分の一。

逆の一手、辞める二週間前に、仕事の用件で交換する

「〇〇さんがやってた作業、分からないことあったら聞いてもいいですか」
仕事の用件。だから不自然じゃない。
しかも、辞めた後に連絡することが正当化される。ここが大きい。
断る人はいない。辞める側は、引き継ぎに責任を感じてるので。聞いてもいいかと言われて駄目と返す人を、私は見たことがない。
そして辞めた後、実際に一度聞く。それが一往復目になる。

渡すなら、物じゃなく短い手紙

最終日に何か渡したいなら、プレゼントより手紙。
誰もやらないから残る。
書く内容は三つだけ。その人から受け取ったものを一つ、具体的に。連絡先。そして返事はいらないという一文。
好意は書かない。長くもしない。長い手紙は重さとして受け取られるので。

辞めた後、いつ何を送るか

直後に送る人が、9割

最終日の夜、翌日、その週。お疲れ様でした、寂しいです。
全員がこの時期に送る。相手は返しきれない。
一週間以内の連絡は、まとめて処理される。一通ずつ読まれない。

逆の一手、二週間から一ヶ月空ける

狙うのは、相手が次の生活に入って二週間から一ヶ月。
新しいバイト先か、就職先か、忙しくなった学業か。知り合いがいなくて、前の場所が少し懐かしくなる時期。
そこに一通。返事のいらない一行。
「教わった通りにやったら、店長に褒められました。あのやり方、今も使ってます」
相手は、自分が残したものが機能していることを知る。辞めた場所で、自分が消えていないことを知る。
心細い時期に、これが届く。刺さらないわけがない。

返事が来たら、会う提案を業務の延長で

「教えてもらったお礼に、一回ご飯おごらせてください」
仕事の延長。断りにくい。でも二人。
ここで初めて、バイト先の外で会う。同じ店にいた時には、絶対に作れなかった場でしょ。

この一手のリスク

返事が来なければ、そこで終わり。二通目は送らない。
追った瞬間、用件が口実だったとバレるので。

会えた時に、何を言うか

バイト先じゃないから、初めて言える

「実は、同じシフトの時から気になってました。言わなかったのは、同じバイト先だったからで」
過去から話す。今の好意を、過去の説明として出す。
相手は驚くけど、逃げ場がある。返事を求めていないので。
そして、言えなかった理由が職場だったと言われて、悪い気がする人はいない。

断られても、もう会わない

これが辞めた後に伝える最大の強み。
断られても、次のシフトの気まずさがない。噂も立たない。
だから、言わない理由がないんだよ。半年黙っていた人が、今ここで黙る理由は、もうどこにもない。

相手に恋人がいる、辞める理由が引っ越しや結婚の場合

恋人がいるなら手を引く。ここは常識の逆をやる場所じゃない。
遠方への引っ越しなら、距離を前提にして伝える。返事は急がない、と添えて。

残りのシフトで、何をするか

四回しかないなら、四回とも同じことをしない

一回目、辞めることに触れて、次の話を聞く。
二回目、仕事の用件で連絡先を交換する。
三回目、その人が言っていたことを覚えていた、と示す小さな一言。
四回目、普通に働いて、普通に帰る。
最終日は素通りする。花束も告白も連絡先の交換もしない。勝負はその日じゃないので。

三ヶ月で決着をつける

辞めてから一ヶ月で一通。二ヶ月で一度会う。三ヶ月で伝える。
ここまでやって動かなければ、降りる。
動かずに思い出にすると、五年残ります。動いてから思い出にすれば、三ヶ月で終わる。
どちらが軽いかは、言うまでもないよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次